幼女戦記

『幼女戦記』11話感想 終戦だと思った?残念、停戦ちゃんでしたー!

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前回のおさらい

対共和国との戦争を集結させるための包囲殲滅作戦(回転ドア作戦)は大成功。ターニャたちも帝都へと帰投していく。しかしそんなときに連合王国が介入し、グランツが突如撃墜されて…!?

第11話「抵抗者」

グランツを撃墜したのは、ターニャに復讐心を燃やし「存在X」に力を与えられたアンソンだった。ターニャたち中隊は連合王国の魔導大隊と交戦することとなる。一方で帝国は共和国の首都へ入城。勝利の気分に酔いしれていたのだが…。

アンソンさん、覚醒

グランツを撃墜したのは、鬼気迫る顔持ちをしているアンソンさんでした。大隊規模の魔導部隊と交戦することになったターニャの中隊。増援の到着までは10分かかる様子。さすがに間に合いそうにない…。

時間稼ぎと立て直しを兼ねて、文字通り「雲隠れ」をするターニャ部隊。雲の中から現れて、一転反撃を加えたのはさすがというべきか。このあたりの空中戦はなかなか見ごたえがありました!

今までのようにターニャ側が優勢な戦いではないためか、手に汗握る展開でしたよね。ターニャの顔にも実弾がかすった様子。ちなみにアンソン側は「条約違反」のトレンチガンをぶっ放してきます。ドイツ軍のトラウマやめろww

ヴァイス中尉を守るためにターニャは「主よ…」と存在Xに形式的な言葉を唱えて、身を挺してヴァイス中尉をかばったのでした。デグさんそんなこともするんですねー。

ターニャと銃を構えあうアンソン © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

ムーミン、有能

さて、アンソンとターニャはお互いに銃を突きつけて睨み合います。

至近距離から肉弾戦に突入!ターニャは蹴りを入れて相手の銃を剥ぎ取り、ナイフをアンソンの腹に突き刺したのでした。これで勝負あったかと思ったら、ターニャの右腕が掴まれてしまいます。

そこは大人と子供。まったく離れません。そしてアンソンはどう見ても自爆する気満々です!!これはやばい!!!

「主の導きだ」とニヤリ薄気味悪い笑みを浮かべたアンソン。ターニャは悟ったのでした。「存在X!またキサマか!!」

…そんなときターニャの危機を救ったのがヴィーシャ。隊長の腕ごとアンソンに実弾を貫通させたのでした。肝座りすぎだろこの人Σ(゚Д゚)

無事に命を救われたターニャ。撃墜された部下も海の中から引き上げられて、増援も到着。なんとか連合王国が介入をやりすごしたのでした。「掃討戦に移行せよ」という命令が出たということは、勝ちが決まったも同然。あとは凱旋だ!

アンソンの脅威を止めたムーミン © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

首都へ入城!祖国に乾杯!

帝国は共和国の首都に入城。祖国に乾杯!国内のお偉いさんは「参謀本部には賛辞をおくらせていただきたい」などと言いはじめる次第。まさに勝てば官軍。テノヒラクルーですね。

共和国からを従属させるのではなく、植民地の割譲など、プライドを傷つけすぎない程度の戦後処理で終わり、ということになりそうでした。

一方帝都の教会ではターニャが神にむかってほくそ笑んでいます。勝ち誇ったようなあの顔!教会を出るとなんかイジメられてる少年がいましたが、あれの意味するところはよくわからなかった。。

ちなみに休暇中のターニャ中隊の男性陣は共和国のビーチでバーベキューとのこと。肉や魚をみて「兵站よし!」じゃねーよww

それにしても幼女戦記で水着回が見られるなんて…(感涙)

※野郎どもの水着回です

やっと日の目を見たヴァイス中尉 © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

終戦?停戦?ドルーゴ将軍のレジスタンス

共和国のドルーゴ将軍の名で、共和国の海軍が引き上げたの命令という情報を、ターニャはヴィーシャから受け取ります。アフリカ側にある共和国の領土(ブレスト軍港)へと逃れた様子。

さらに共和国が「終戦」「降伏」でもなく「停戦」としか言っていない。そこでターニャはふと気づいたのです。これは反乱分子が残ってるな、と。

幼女戦記における共和国の将軍はド・ルーゴですが、第二次世界大戦のときのフランスの将軍はド・ゴール。彼が率いるフランスは、首都パリが占領されたときにレジスタンスという「抵抗者」たちの活動がありました。サブタイ回収。

ド・ゴールは占領された首都から逃れて亡命し、その後フランスは英米を味方につけてドイツに再び牙を向いたのでした。その歴史を知っているからこそ、ターニャは「停戦ではダメ」だと、悟ったのです。

こいつが黒幕かwww © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

ああ、悲しきかな組織人

逃げて反撃の機会をうかがおうとするド・ルーゴ将軍をいま潰しておかないと帝国は勝ったことにならない。そう主張するものの、軍部は聞き入れてくれない。

そこでターニャは「強行偵察任務」で強襲することを試みますが、参謀本部から「停戦命令」が出てしまいます。明らかにターニャの独断専行を阻止しようとする命令。

軍人である以上、命令違反はできません。あくまでも組織の論理で動かなければならないのが組織人。会社員であっても軍人であっても、その点は変わらないよね。珍しく苛立ちから荒ぶるターニャ。投げ捨てたのは銀翼のバッジでした。

停戦命令に絶望するターニャ © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

ふりかえりと今後のストーリーについて

今回なんでターニャはあんなに頑固に停戦を破ることを主張したのでしょうか?

粛々と言われたままの任務をこなしていれば、いつかは後方での安全が保証されるんじゃないの?と思った人もいるようですが、私はそう思いませんでした。

そもそも戦争が泥沼化すれば、ターニャのような優秀な人間は真っ先に戦場へと駆り出されます。いまド・ルーゴ将軍の動きを許せば、「連合王国(イギリス)」や「合衆国(アメリカ)」などが介入してくるのは明らかであり、まちがいなく帝国は敗戦の歴史を繰り返してしまう。

だから戦争の早期妥結によって「平和な日常」を創り出すことこそが唯一の道だったのです。

また、そもそも存在Xがこの世界を支配する以上、戦争から逃れようとしても何らかの形で存在Xが介入してくるのは明らかです。思い出してほしいのは存在Xの狙いが「ターニャに信仰心を芽生えさせること」だということ。存在Xから逃げることはできないのだから、黙らせるしかないわけです。

それにしても、幼女戦記は1クールなのか2クールなのか、原作のどこまでやってくれるのでしょうね。中国の配信サイトに「全26話」との記載があるそうで、分割2クールなのかも…!?

毎回ストーリーがおもしろくて、引きもいいから、ついつい見ちゃう幼女戦記。次回にも期待!

公式サイトに出ていたこの顔やっと出てきました © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会