第15話「それぞれの哲学」
前回のおさらい
スレイたちがやってきたラストンベルの市街地の地面が陥没したとの知らせを受け、現場に向かうスレイたちとセルゲイ。そこからつながる地下水路へ行くとローランス帝国の闇の部分が見えてきた。一方、ロゼはグレンの元を訪れるが、グレンは聖堂で死んでしまったようだ。そしてデゼルが聖堂を壊そうと行動を起こす!

竜巻を操るデゼル 出典:toz-thex-anime.tales-ch.jp © BNEI/TOZ-X
今回のあらすじ
スレイたちは聖堂を破壊しようとするデゼルを止めようとする。デゼルがロゼに手をかそうとしていた理由が明らかになる。そして、旅を続けてきたスレイにも変化が見られる。導師の役目を徐々に見出しつつあるようだ。一方、そのころアリーシャは…。
天族同士の戦いが迫力満点!!
前回のラストでは、腐りきった教会に対してデゼルが聖堂を破壊しようと竜巻を起こしていました。冒頭、そのデゼルをスレイたちがとめようとします。ミクリオ、エドナ、ライラがそれぞれ能力を使ってデゼルに攻撃を仕掛けるわけですが、それが迫力満点でした!
デゼルの竜巻もそうでしたが、このあたりのCGは本当にすごいです。UFOTABLEの本気を見た。そして、しとやかな見た目とは違って、元気玉みたいなでっかい火の玉をぶっぱなしてたライラは、特に天族の中でもかなりスペックが高そうです。

ライラのスペック高い! 出典:toz-thex-anime.tales-ch.jp © BNEI/TOZ-X
最後はデゼルの行動の理由でもあったロゼが呼びかけたこともあり、聖堂の破壊はなんとか免れました。
デゼルとロゼの過去
デゼルはロゼのために行動を起こしているようです。そもそも、デゼルはなぜロゼにここまで肩入れしているのでしょうか?そのカギは過去にありました。
もともとは「ブラド」という男が気に入って、やっていることや彼のビジョンに共鳴したデゼルがブラドについていこうとしたようです。そしてブラドが引き取ったのがロゼだったと。争いの絶えない世で、略奪が横行している世で、ちゃんと商売をやって生計を立てているブラドの意志を継いだのがロゼだった。だからロゼに協力しようとしたんだといいます。

語るデゼル。このとき語る過去がパーティに影響を与える 出典:toz-thex-anime.tales-ch.jp © BNEI/TOZ-X
「届かない理想より目の前の正義」を掲げていたブラドの考えは、ロゼにもしっかり受け継がれているようですね。それは表の顔としても、裏の顔「風の骨」としても…。
セルゲイとブルードマン
もちろん聖堂を襲った竜巻は人間の目に不思議に映ったことでしょう。スレイは「人の目に映るものが全てじゃない」とブルードマンに言い聞かせます。
さて、アヴァンではセルゲイとブルードマンが対面していましたが、どうやらセルゲイは捕まってしまったようです。ブルードマンは導師の力を得るためにスレイを迎え入れようとしていました。…そういえば、1クール目でもハイランド王国でもそんなことがありましたねー。
そして、スレイは、セルゲイの解放と引き換えにブルードマンたちと一緒にペンドラゴへいくことにしたようです。
穢れとはなにか?
それにしてもわざわざブルードマンたちと一緒にペンドラゴまで行く必要はあったのでしょうか。ラストンベルの地下にあった「穢れ」に関わっているブルードマンは、腐敗した権力の側の人間に思えます。
しかし、スレイは色んな人を見ようと思っているのだといいます。穢れを浄化して憑魔による災害を防ぐ。それだけが導師のやるべきことではないのだとスレイは考えるようになったのでした。スレイはとてもいいことを言っていたんですが、寝そべっているエドナがかわいくてそっちに意識が向いてしまいますねw

どうせペンドラゴンに行くなら一緒だろ? 出典:toz-thex-anime.tales-ch.jp © BNEI/TOZ-X
人と天族が共存できる世界を描いたスレイでしたが、現実では人間同士ですら争っています。争いのないを作ろうと思ったら…のあとに言葉は続きませんでしたが、この世から人間がいなくなればそれは解決しそうですね。
さて、スレイたちは街でメーヴィンと再会します。「人には良くない心が潜んでいる」「必要悪を認めた時点で人は穢れるのか?」というスレイの前の導師の言葉を、スレイはそのまま一字一句暗誦していました。ライラはちょっとうるうるしていましたね。
「大事なのは自分に正直に生きること。正しいものは正しい。好きなものは好き。うまいものはうまい。だ。」というメーヴィンの言葉は名言だと思います!

大事なのは自分に正直に生きること。 出典:toz-thex-anime.tales-ch.jp © BNEI/TOZ-X
もはや第2の主人公、アリーシャ
アリーシャはスレイの従士なので、スレイはいつでも声をアリーシャの声を聴くことができるようです。電話の時間だ!!…残念ながらスレイは力がまだ足りていないのか、アリーシャの声を聞くことはできませんでしたが、「仲間」であるアリーシャに想いを馳せます。
そんなアリーシャは、誰かと戦っています。というか一方的に襲われています!バルトロ卿の陰謀でした。またおまえか!!
たくさんの部下を失って、立ち止まりかけたアリーシャでしたが、スレイならどうする?と考えたとき、「俺がもっと強くなる」という彼の言葉を思い出して、アリーシャも強くなることを決意します。シレルやイアンをはじめ、まだ彼女には支えてくれる人がいます。

アリーシァ。私についてきてくれ!ここから彼女の戦いが始まる。 出典:toz-thex-anime.tales-ch.jp © BNEI/TOZ-X
姫として、ハイランド王国を導くものとして、アリーシャはなんとレディレイクのハイランド官邸を奪取するというのです!!
次回予告
「デゼル、いる?」
「いつからいたの」
「…ずっとだ」
というやり取りが本編中でありました。次回予告はそこから話が広がります。「ずっとって…いつから?」とロゼが問うと、デゼルは彼女が15歳のときも、10歳のときもいたのだといいます。ナイフで大怪我した指は?と聞くと「左手の人差し指、第二関節」と即答するデゼルさんw
ちなみに初めて作った料理は「暗黒物体」らしいです(本当はカレー)。いいコンビですね。さて、次回のサブタイトルは「復讐」です。誰の、何に対する復讐なのでしょうか。気になるところ!

デゼル、やるわね! 出典:toz-thex-anime.tales-ch.jp © BNEI/TOZ-X
ふりかえりと今後のストーリーについて
余談ですが「導師はどうしたいのですか?」が、どうしてもダジャレに聞こえてしまいます。
今回はそて…「それぞれの哲学」というサブタイトルでしたが、「哲学」の訳語はphilosophyではなくprincipleでした。つまり自分の信じるもの、主義主張、という意味ですね。ロゼはブラドの「届かない理想より目の前の正義」を実行しています。スレイは導師として「理想」を掲げて行動しています。そしてアリーシャにも自分の信念があります。
この3人はいずれぶつかることになるのでしょうか…?ともかく来週は誰の「復讐」なのか、楽しみに待っていたいと思います♪