第31話「戦士」
ウトガルト城での一戦を終え、調査兵団主力部隊に救出されたヒストリア、コニー、ライナーたち。ライナーとベルトルトは使命に身をささげた戦士だった。その言葉の真意とは…!?
ユミルは生きていた
前回の描写でてっきり死んだと思い込んでいましたが、ユミルは生きていました。「昏睡状態」なんだそう。普通の人間なら死んでるけど、巨人の驚異的な再生能力のおかげなんだとか。
ヒストリア(クリスタ)はハンジに対してユミルを弁護しています。我々の命を守るため戦ったのだと。その弁論はある程度聞き入れられた様子。
そしてクリスタの本名は「ヒストリア・レイス」であることも判明。そしてハンジは「レイスってあの貴族家の?」と問いかけていました。どうやら有名な家柄のようですね。

生きていたユミル ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
壁に穴は開いていない
ハンネスから最終報告。やっぱり壁に穴は開いていない。
そうなるとどこから巨人が現れたのか…という話になりますが、ハンジたちは地下から侵入したのか?とか疑ってました。その可能性はあんまりないと思うけどなあ。
いずれにせよ、壁の近辺に巨人の姿はありません。それを確認するや待機を命じるハンジさん。
ハンジって1期のときは巨人の研究に精を出すマッドサイエンティスト的な感じなのかと思ってたけど、実はすごく「兵隊の上官!」って感じの人だったんですね。

壁に穴がない! ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
ライナーはメンタルの限界
ウトガルト城での戦闘で右腕をやられたライナー。腕をかみ砕かれたら、そりゃメンタルもやられるわな。
第1期では女型の巨人に捕まったライナーさん。それと合わせると、もう2回も死にかけたってことになります。
「おまえら2人の故郷も遠のいちまうばかりだからな。なんとかここで踏みとどまんねえと」とエレンは言います。しかし、それに対してベルトルトの言っていた言葉が不可解だった。
ベルトルト「そうだ、故郷だ。もう帰れるじゃないか。」
ライナー「そうか、あともう一息のところまで来ているんだったな!」
ライナーの独白と取引
突然エレンを呼び止めたライナーとベルトルト。
ライナー「俺たちは5年前、壁を破壊して人類への攻撃を始めた。俺が鎧の巨人で、こいつが超大型巨人ってヤツだ。」
こいつ何いきなり重要なことサラッと言ってんだ!!!サラッと言いすぎて冗談かと思ってたけど、ライナーの独白は続きます。
ライナー「俺たちの目的はこの人類すべてに消えてもらうことだったんだ。だが、そうする必要はなくなった。エレン、お前が一緒に来てくれるなら、俺たちはもう壁を壊したりしなくていいんだ。わかるだろ?」
わからねーよwwww
エレン「いやまて、全然わかんねえぞ。」
せやな。
そして「俺たちの故郷」に連れていくとライナーたちは言い出します。これは「取引」ですね。エレンがついていけば人類の危機はひと先ず去る。さて、エレンはどうする!?

断るエレン ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
実はマークされていたライナーとベルトルト
場面は少しさかのぼって12時間前。
実はライナーとベルトルトはアニと同じ地域の出身だということが明らかになっていました。この先の話が少しややこしいので、おおざっぱにまとめてみます。場面は第1期で女型の巨人にエレンが狙われたときの話です。
ライナー「エレンはどこにいる?」
アルミン「中央後方じゃないかな」
↓
ライナー、アルミン、ジャンが女型の巨人と交戦
↓
ライナーが女型の巨人に捕まるが、辛くも脱出に成功
↓
女型の巨人、なぜか方向転換してエレンのいる方角へと走り出した
ここから、ライナーが女型の巨人にエレンの現在位置を伝えたのではないか?とハンジは仮説を立てたわけです。ライナーとベルトルトには共謀の疑いがかけられていました。
その12時間後、果たしてライナーとベルトルトはエレンに接触を図ってきた。これはもうビンゴだったわけです。
鎧の巨人、超大型巨人の正体が明らかに…!
ライナーとベルトルトがエレンに接触を試みている現場を目撃してしまったのがミカサでした。このときのミカサの顔が完全にエレンを守るモードに入ってたww

ミカサの眼が怖い件((+_+)) ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
そしてエレンはライナーたちの誘いを断った。ライナーは内通者として3年間も「人間」たちと暮らしてきて、人間側にも情がわいたのかもしれません。ずいぶんと苦悩している様子が見て取れます。
「人間」を知ってしまったライナーたち。自分たちのやっていることが正しいことなのかはわからないけれど、それでも自分の使命を全うすることを決意したのはかっこいいと思った。
「自分のした行いや選択に対し戦士として最後まで責任を果たすことだ」と言い放ったライナーの右手はみるみる回復していきます…!こいつら本当に巨人だったのか(;゚Д゚)
ベルトルト「ライナー、やるんだな!?今…!ここで!」
セリフの少なかったベルトルトさん最大の見せ場かもしれない。そしてエレンの強奪を決意したライナーたち。ミカサが襲い掛かるも彼ら2人とも巨人化…!
ライナーは鎧の巨人で、ベルトルトは超大型巨人でした。これはガチで衝撃だった。

ライナー ベルトルトの巨人化 ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
31話の段階での小考察
ライナーとベルトルトはアニとは同郷で、彼女とのつながりもあったようです。しかしライナーは明らかにユミルが巨人であったことは知らなかった様子。
ユミルが巨人化した時に「信じられない…」みたいな顔してたからね。
ということは、巨人側も一枚岩じゃないってことなのかもしれません。
29話でユミルとライナーが話していた時「ニシンの缶詰」という文字列を「おまえ、よく読めたな…」と言っていた意味もなんだか変わってきたような気がします。
104期生は巨人ばっかり。競争の激しい調査兵団にこんなにたくさん内通者がいるってことは、採用者側にも内通者がいるんじゃ…なんて疑いたくなる。
第31話の「現在公開可能な情報」
>リフト
壁を越えて物資を運ぶために使用されるリフト。組み立てと持ち運びが簡便で、緊急時の作戦行動にも十分対応できるよう、様々な細工が凝らされている。重量も最低限。画像からは、馬や人間が大きな壁をこえていく程度のことは可能だということがわかります。今回壁をアルミンたちが壁をのぼっていたのもこれのおかげってことみたいです。
ふりかえりと今後のストーリーについて
進撃の巨人って、毎回引きが良すぎるんだよな…。マジで次話が楽しみすぎる。

ライナーと一戦を交える巨人化したエレン ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会