第30話「ヒストリア」
ユミルには秘密があった。彼女には巨人化する能力があったのだ!ユミルのそばにいながらもそんな秘密を知らなかったクリスタ。そんな彼女は雪山でのある出来事を思い出し、自らの偽りの過去と決別するのであった…!
ユミルとクリスタの過去
9時間にも及ぶ雪山訓練。しかし、ユミル、クリスタ、そしてダズがいない。どうやら遭難したみたい。ふーんそうなんだ。
エレンやライナーたちが助けに行こうとするけど、これ以上遭難者を出してしまいかねないということで、早朝まで待機することに…。
ダズがもう歩けなくなってしまっていて、クリスタが彼を引きずる形になっていた。クリスタはダズを見捨てようとしないんだけど、ユミルは「評価ほしさに来ちゃいけない訓練に来ちゃった」とばっさり。
クリスタはダズを助けようとしたんじゃないみたい。平たく言えば「どうすれば人から褒められる死に方ができるか」ってことを考えた結果の行動だった。
ユミルいわく、クリスタはいつも死のうとしているんだか。
小考察
そんなクリスタはなんでそういう行動に出ているかというと、彼女が「命を狙われた妾の子」だかららしい。
誰の「妾」なのかまではわからないけれど、クリスタの出自は高貴なんだろうね。命を狙われるぐらいの妾の子なのだから、何かしらの「後継者争い」に巻き込まれた…って可能性はありそう。
以上、考察ってほどでもないけど、サラッと流された割にちょっと重要なシーンかなって思ったのでした。
ともかく、ユミルはそんなクリスタの出自をある程度知っていた様子。実はユミルもクリスタと似たような境遇にあるんだとか。ちょっと意外だよね。
ユミルは似たような境遇にあるクリスタを追ってわざわざ兵士になったぐらいだから、よっぽど何か思うところがあるんだろう。
雪山での約束
そんな2人は、ある約束をしました。その内容は、ユミルが自分の秘密を明かしたら、クリスタも元の名前を名乗って生きる…というもの。
前回のラストで「雪山での約束を思い出せ」と言っていたのはそういうことだったんですねえ。
さて、Aパートはそんな感じで回想シーン。
104期生がやばい件
ここで前回のラストのシーンに戻ります。ついにユミルの秘密が明らかになった!彼女は巨人だった。
しかもその巨人は、ライナーたちが昔襲われ、自分の仲間を食った個体だった。さすがにライナーたちの表情はかなり険しかった。
まさか仲間の仇の巨人が、同期の訓練生だったなんて驚きだっただろうね。トラウマがよみがえってくるね。
調査兵団の104期訓練生は、アニといい、ユミルといい、クリスタといい、ライナーといい、「訳あり」な人ばっかりww
そして「生きたければつかまれ!」と叫んだユミル(巨人)。巨人も人間の言葉が喋れるんだね。ということはやっぱりコニーの母親は…。
クリスタ、覚醒
ユミルはクリスタ、ライナー、コニーたちがいる塔を守るために自分の命を賭して巨人たちと戦っていた。
そんなユミルを見て、クリスタが「吹っ切れた」姿を見せてくれたのがよかった。
ユミルに「こんなところで死ぬなよバカ!なにいい子ぶってるんだよ!そんなにかっこよく死にたいのかこのアホが!いまさら天国に行けるとでも思ってるのか。自分のために生きろよ!!!」とか言ってるクリスタ。ライナーもさすがに唖然としてたw
クリスタがあれだけ強い口調で、激しい言い方をするなんてなかなか想像できないよね。
彼女にも内に秘めた強い思いがあった。かわいいだけじゃなかった。
クリスタの本当の名前は…
ユミルが大勢の巨人に囲まれて、手を食われ、足を食われ、腹を食われたところでエレンやミカサら援軍が到着。
ギリギリでクリスタたちは命を救われたのでした。
そしてユミルの秘密が明らかになった今、クリスタも本当の名前を告げることになった。
彼女の名前は「ヒストリア」。どんな「歴史」が彼女のバックグラウンドにあるのかな?私、気になります!
30話の「現在公開可能な情報」
>雪中訓練
陽光を活動源とする巨人は吹雪などの状況下でも行動が抑制されるため、そうした悪天候下で如何に自由に動けるかが勝利の決め手となることは珍しくない。
雪の中での訓練は、単に根性論ってだけじゃないのねw
巨人の意外な弱点だった。雪に足を取られる…ってのは人間側のアドバンテージかもしれないね。
ふりかえりと今後のストーリーについて
クリスタは単にかわいいだけじゃなかった。ユミルは真相を語らないまま死ぬことになった。
ユミルは死んでしまったし、アニは硬化したままだし、ウォール教の司祭は真相を知っていても口を割らない。真相を知ってる人はいても、人間側がことごとく真相を知れないって感じ。
気になるのはクリスタ(ヒストリア)の方かな。彼女はウォール教の司祭いわく「大いなる意志」側の監視要員らしい。彼女が存命なので、彼女が何を語るのかが気になるところ!