第9話「大断層」
マドカジャクの巣に迷い込んだリコとレグ。追い詰められたレグは、ここでやむをえず「火葬砲」をぶっ放す。レグが眠りに落ちる2時間のあいだ、リコは無事に生き残ることができるのだろうか…?
縦穴をもぐれ!
オーゼンやマルルクと別れたリコとレグは、第3層の「大断層」に挑むことになりました。
あんな底の見えない穴をどうやって人間が降りていくんだろう…というのは不思議に思うポイントだったんだけど、「縦穴」があるんですねー。
断層に散在する縦穴を下っていけば第4層が見えてくる…ってことっぽい。
ネリタンタン「通さぬ」
縦穴をくだっていってリコたちが迷い込んだマドカジャクの巣。
ここで追い詰められたレグは、やむをえず火葬法をぶっ放すことに。使ったあと行動不能って「はかいこうせん」みたいだねw
相変わらずものすごい威力で、顔が跡形もなく吹き飛んでたのはさすがにやばいと思った(
そしてそのあと1話で退治したベニクチナワに襲われるんだけど、ネリタンタンが逃げ道を塞いでいたのが可愛くもあり、憎らしくもあった。
不動卿(物理) © 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
ネリタンタン「通さぬ」
これは不動卿ネリタンタンですわ。
アニオリ展開について
視聴後に感想とかあさってたら、この部分はアニオリ展開だったらしいね。賛否両論らしいけど個人的にはすごくよかったと思ってます。
否定派からは「オーゼンの訓練の意味ないじゃん」とか、「フンを踏んづけてしかめっ面はおかしい」とか、重箱の隅をつつくような言説が多く見られる。
でも、論理が首尾一貫してるかどうかはそんなに重要じゃないと思うんですよ。このアニオリ展開があったおかげでリコが一回り強くなった。それによってドラマが生まれた。それで十分じゃない。
火 葬 砲 © 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
それに今回のアニオリ展開は、原作では仕方なくカットしたエピソードらしいですよ。原作へのリスペクトをもった改変で、原作者のお墨付き。なんの問題ないと思います。
リコは無能なのか?
リコは無能だ…という言説もよく目にするところ。
確かにレグの「動くな」という言いつけを聞かずに下手に動いたし、その挙句に罠にかかったし、リコは無能かなって思うのも無理はないでしょう。実際自分だって最初はチラッとそう考えました。
でも、よく考えたらその後できっちり胃袋から抜け出したし、3層に入っても依然としてアビスに関する膨大な知識をもっているし、食事も作れるし、ぜんぜん無能感がない。
胃袋から脱出せよ! © 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
いくら探窟家とはいっても、12歳の子供に完璧な判断力を求めることがそもそも間違ってると思いますw
幻覚幻聴を振り切った先に…
リコが無能の甘ったれではないことを証明したのが、この9話だったと言っていいでしょう。
第3層にもなってくると、上昇負荷はかなりきつくなってきます。吐き気、頭痛、平衡感覚の欠如、そして幻覚と幻聴。
上昇負荷があるとわかっていながら、それでもなおこうしてレグを背負い続ける決断をしたリコは強いなあと思わされる。
シギーやナット、オーゼンやマルルク、ハボルグやライザなどが「もういいんだよ、帰っておいで」と諭すシーンなんかは、リコの心の弱みに付け込んだもので、なかなか悪趣味だよなあと思ったりw
これはキツい © 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
レグがいないなんて嫌だ!!!と幻覚幻聴を振り切ったリコは、レグが眠っている2時間を逃げ切ることに成功したのでした。。
無尽槌ぶっぱなした!
最後の最後で再びベニクチナワと戦うことになったリコ。無人槌(ブレイズリープ)を用意するんだけど、そこでようやくレグが目を覚まします!
ブレイズリープをベニクチナワにぶっ放した描写を見て気づいたんだけど、「尽きない火薬」って、傷口で何度も何度も爆発を起こすってことなのねww
尽きない火薬(直球) © 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
物理攻撃自体は「不発」におわらずきっちり炸裂して、追加効果の「小爆発」が「たまに不発」ってことみたい。
まあ「たまに不発」っていっても、もともとのスペックは高いし命中率80のハイドロポンプみたいなもんでしょ(ポケモン的発想
1人じゃここまでこれなかった
リコは今回1人でアビスをさまよってみて、リコはレグの庇護下におかれていたことを実感したわけですね。だからこそ「レグがいなければここまでこれなかった」という言葉が出てくる。
経験に裏打ちされたリコの成長 © 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
今さら気づいたのかよ!ってツッコミもあるかもしれないけれど、それは「レグに守られていると、はじめて身をもって体感した」って意味なんだと思う。
もちろんレグだって知識は皆無だったわけで、1人じゃ「自分が何者なのか」を知ることができないままオースの街で悶々としていたかもしれません。
2人じゃなきゃ見れない景色があった!
ふりかえりと今後のストーリーについて
さて、次回はいよいよ第4層です。ナナチが出てくる頃かな…!?
どうやって進むんだ…(困惑) © 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
エンディングの絵に登場していながら、メインキャラクターでありながら、ベールに包まれていたナナチ。
そしてライザの墓があったという巨人の盃も眼前に迫っています。はたしてこの先、どんな冒険が待っているのでしょう?