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全5作品!実写版『るろうに剣心』映画を見る順番は?原作との違いは?

全5作品!実写版『るろうに剣心』映画を見る順番は?原作との違いは?
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2021年『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で実写映画シリーズに幕を下ろした『るろうに剣心』。幕末で暗躍した伝説の人斬りが、逆刃刀を手に流浪人(るろうに)になって明治を生きる姿を描いた作品です。原作ファンも多いため、原作と映画の違いを指摘されることも多いですが、映画シリーズの合計興行収入は195.2億円のヒットを記録しました。

今回は、実写版『るろうに剣心』の全5作品について、映画を見る順番と原作との違いについて紹介していきます!

実写版『るろうに剣心』見る順番は?

最初に結論から言うと、実写版『るろうに剣心』の映画を見る順番は、映画の公開順がおすすめです。

  1. 『るろうに剣心』(2012)
  2. 『るろうに剣心 京都大火編』(2014)
  3. 『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014)
  4. 『るろうに剣心 最終章 The Final』(2021)
  5. 『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021)

2021年『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は、全シリーズのエピソード0にあたります。原作でも作品終盤に過去が語られる構成は変わりませんので、公開順での視聴がおすすめです。

実写版『るろうに剣心』の全5作品の内容を紹介!

『るろうに剣心』は、週刊少年ジャンプで1994年から5年間連載された和月伸宏の漫画が原作です。1996年のアニメ化以降も劇場版アニメやOVAが発表され、実写映画も大ヒットを収めました。

しかし原作ファンのなかには、実写化による原作との違いに抵抗がある人も…。そこで、実写版『るろうに剣心』の全作品について、原作との違いも含めて詳細を紹介していきます。

『るろうに剣心』

幕末の動乱期、最強の暗殺者として歴史の裏で暗躍した男”人斬り抜刀斎”。明治11年、彼は「不殺(ころさず)の誓い」を立て、流浪人(るろうに)・緋村剣心として、逆刃刀を手に日本各地を旅していた。

東京に流れ着いた剣心は、神谷道場の神谷薫を救ったことで、薫のもとで居候をはじめる。その一方、”抜刀斎”を名乗る辻斬りと、新型阿片の密売が世間を騒がせていた。

原作とここが違う!

  • 四乃森蒼紫が出てこない

まずは、剣心を演じる佐藤健さんをはじめ、豪華なキャストは見ごたえがあります。原作との大きな違いは、新型阿片のストーリーに四乃森蒼紫たち御庭番集が登場しないことです。原作者・和月氏も脚本に関わったと言われていますが、上映時間の関係で御庭番集を描けず、やむを得ずカットしたようです。

『るろうに剣心 京都大火編』

神谷道場で平穏な日々を過ごす剣心のもとに、政府からの依頼が届く。それは、明治政府の脅威となる志々雄真実の暗殺だった。剣心は、周囲の制止を振りきり京都へと向かう。

道中で出会った少女・巻町操と京都へ向かうなか、廃墟の村で志々雄真実と対峙した剣心。志々雄の部下・瀬田宗次郎との交戦で逆刃刀を折られてしまった剣心は…。

原作とここが違う!

  • 四乃森蒼紫と斎藤一の動向が違っている
  • 最終決戦場が鉄甲艦・煉獄になっている
  • 神谷薫が拉致される

前作で登場しなかった四乃森蒼紫が今回初登場したり、上映時間の観点からか、各キャラクターの動向に大きな改変があります。藤原竜也さん演じる志々雄真実や、神木隆之介さんが演じる瀬田宗次郎など、キャラクターの再現性は見事ですし、殺陣も見事です。しかし、改変が多いため、原作とは違うもう一つの作品として楽しんだほうが良いかもしれません。

『るろうに剣心 伝説の最期編』

剣心は、飛天御剣流の師匠・比古清十郎のもとで奥義の修行に励んでいた。そのころ志々雄は東京湾に現れ、明治政府に剣心を処刑するように迫る。奥義を会得した剣心は、京都で四乃森蒼紫と闘い勝利。志々雄の動向を知った剣心は急いで東京へと向かうが、戻った直後に警察に捕らえられてしまう。斬首刑にされそうになったとき、斎藤一によって解放され、剣心たちは志々雄一派へと攻撃を仕掛ける。そして、最終決戦の地「煉獄」へと乗り込むのだった…。

原作とここが違う!

  • 前作の改変を回収するためのストーリー展開

前作で生まれた原作との違いを回収していくため、オリジナル展開が目立ちます。しかし、原作の見せ場となるシーンは随所で再現されており、無理のないストーリーに仕上げているのは見事です。とはいえ、志々雄一派の十本刀との戦闘が無い、神谷薫が拉致されるなど、大きなオリジナル展開には戸惑う人も多いかもしれません。

『るろうに剣心 最終章 The Final』

志々雄との闘いを終え、東京の神谷道場で穏やかに暮らす剣心たち。しかし、剣心の身近な人々が襲われる事件が起きる。

陰謀の影には、志々雄たちに武器や軍艦を送り込んだ上海マフィアの頭目・雪代縁がいた。姉を殺した剣心に復讐を誓う縁は、剣心に”人誅”を仕掛けるのだった…。

原作とここが違う!

  • 薫が殺害されるシーンはカット
  • 人気キャラクターが登場するサプライズ

人誅編は、”人斬り抜刀斎”が”不殺(ころさず)の流浪人”になった過去が語られます。しかし、剣心のかつての妻・巴とのエピソードの詳細は、後に『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で語られるため、詳細は割愛。代わりに縁の復讐劇は東京を巻き込んだ大規模なものになっていて、アクション映画としての見せ場が多くあります。また、人気キャラクターが再登場&剣心と共闘するのも見どころです。

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』

全シリーズの始まりにあたる物語。幕末の京都で倒幕派の最強暗殺者として過ごす”緋村抜刀斎”は、雪代巴という若い女に人斬りの現場を見られる。口封じのために彼女を側に置くことにするが、彼女との生活は本当の幸せは何かを剣心に教えてくれるのだった。しかし、巴は突然姿を消してしまい…。

原作とここが違う!

  • 抜刀斎としての描写が多い
  • 原作とは違うが、OVAと同じ演出が見られる

前作の『るろうに剣心 最終章 The Final』で剣心から語られた妻・巴とのエピソードが映画になりました。現在の剣心がどう生まれたかを知る重要なエピソードですが、シリアスな展開のためか、アニメでは放送されませんでした。しかし、OVA『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-追憶編』ではエピソード化されています。

本作はOVAの影響を大きく受けており、剣心と巴が夫婦として生活する様子、剣心の頬に傷をつける巴、抜刀斎と沖田総司の対戦などは原作よりもOVAによせています。結果、よりシリアスでリアリティのある作品になっています。

まとめ

今回は、実写版『るろうに剣心』映画を見る順番と原作との違いについて紹介しました。見る順番は、公開順がおすすめです。

映画は、原作とは異なるオリジナル展開が目立ち、原作ファンにとっては再現してほしかったシーンが大幅にカットされるなど残念なところもあります。しかし、豪華キャストによる熱演や殺陣のシーンは、目を見張るものがあり、原作ファンが作ったもう一つの「るろうに剣心」として楽しめる作品になっています。