幼女戦記

『幼女戦記』3話感想 ターニャがついに安全な後方に!?

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第2話のおさらい

2013年の東京。駅のホームから転落したとあるサラリーマンは、創造主に対する信仰心の欠如から転生を命じられる。目が覚めるとそこは1913年、存在Xの力によってターニャとして孤児院に生まれていた。ターニャは軍人としての初陣で思わぬ戦闘に巻き込まれ、「銀翼」の称号を授かった。

第3話「神がそれを望まれる」

初陣では負傷したものの「銀翼」の称号を得たターニャ。そんな彼女は後方への配属を命じられる。彼女の望みどおり「安全な後方」の環境を得ることができたのかと思いきや…!?そしてターニャのもとに再び存在Xが現れる。

後方に配置転換!(安全とは言っていない)

負傷したターニャは、傷の回復から数日後、後方への配属を命じられます。本国での「まさに理想的」と、ほくそ笑むターニャでしたが、配属先は兵站総監部。新型演算宝珠のテストパイロットです。科学者の実験に付き合わされる危険な仕事で、早速、試作機が爆発していましたw

まさに理想的な配属先。。。ところが? 出典:youjo-senki.jp © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

安定しない宝珠をターニャは「欠陥品」と言い切りますが、それに対してドクトルの側も「理論上は」問題ないのだからパイロットの腕前が悪い…と譲りません。革新的なものを使いこなせないと苛立つドクトルと、軍用品としての耐久性がないと言い返すターニャ。

「少尉!もっと高度はとれんのかね?」こいつが元凶w 出典:youjo-senki.jp © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

ターニャの言うとおり、「天才とマッドは紙一重」ですね。軍事は政治の道具であってそれ自体が目的ではありません。我慢の限界に達したターニャは「最前線のほうがまだマシだ」と転属願いを出します。

deus lo vult

ターニャの行動により、そもそも新型宝珠の開発自体がストップ(予算の打ち切り)。「やはり主体的な行動あるのみ。形而上の存在にすがるなど無能のやることだ。」と再びほくそ笑むターニャですが、そんな「形而上の存在」が干渉してきます。

そうです。存在Xです。「過酷な環境に置かれれば信仰心も芽生えるだろう」と、ターニャに転生させたのですが、ターニャの中の人が優秀すぎて、ことごとく自分の力で「過酷な環境」をやりすごし、自分の力で「安全な後方」の環境を手に入れようとするわけです。過酷な環境に置かれたのに「未だに信仰心の欠片もない」状態。

「いまだ、信仰のかけらすら芽生えぬとは・・・」存在Xが出てきた様子 出典:youjo-senki.jp © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

存在Xにとってはおもしろくない状況ですよね。そこで恩寵、奇跡を与えようとしますが、ターニャは奇跡など、いわば素晴らしき勘違いと一蹴。伝統工芸品を蹴散らします。このあたりの「ターニャ節」はさすがというべきかw

そして朝起きると「deus lo vult(神がそれを望まれる)」というカードが。

「(奇跡など)言うなれば、素晴らしき勘違いです」 出典:youjo-senki.jp © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

創造主の「奇跡」によって生きる幼女

なんとドクトルが打ち切りになった研究の実験をするというのです。失敗すれば実験場ごと吹き飛びかねない。ターニャもドクトルも無事ではすまない。

しかしドクトルは自身に満ち溢れていました。いわく、「天啓を得た」のだといいます。つまり存在Xは「奇跡」を起こすために、無神論者だったドクトルにも干渉したのでした。ターニャに信仰心を芽生えさせるためにそこまでやるんですか!!

実験中には宝珠の同調が乱れ、暴走。安全装置も起動しません。ターニャ、絶体絶命!…そんなとき宝珠の暴走を抑えた者がいました。存在Xです。いわく、「神が奇跡を起こした(助けてやったぞ)」と。もうこれ完全に押し売りですよねw

「はっ、わたしは何を? まさか祈りをささげた?アレに?」無意識に祈りをささげた自分に動揺を隠せないターニャ 出典:youjo-senki.jp © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

宝珠を使うたびに信仰の言葉を唱えなければならなくなりました。ターニャに信仰心を芽生えさせるために、まずは形からということでしょうか。奇跡だけでなく、信仰まで押し売りするようです。ターニャの言うように「悪質すぎるマッチポンプ(自作自演、マッチで火をつけてポンプの水で消すの意味)」です。

ターニャは無意識のうちに神に祈りを捧げます。するとどうでしょう、実験は大成功ではありませんか!超絶ハイスペック兵器の完成です!(自作自演)

「やはり、主はおられた。神がそれを望まれるのだ。」完全に存在Xに、博士がのまれている事を証明している様子 出典:youjo-senki.jp © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

1話の時間軸へ

時は1924年。本国ではレルゲンがプレゼンテーションをしています。偉い人が集まっている作戦局で、ターニャを「危険人物」と言っています。人格が異質であること、ハイスペックな新型宝珠を使いこなせるのはターニャのみ(潜在的に危険)だということを挙げていました。

もうすでにターニャの処遇は決定事項だということでレルゲンの進言は取り下げられましたが、優秀で頭脳明晰なレルゲンがターニャを危険視している、というのは今後の展開に一枚噛んできそうですね。

場面かわって前線。ターニャはヴィーシャを将校過程に推薦していたようです。彼女なりの気遣いなのでしょう。これでヴィーシャは本国へ戻れることに。最後に「その配属先、砲弾で吹っ飛んだりしませんよね?」というのは笑いどころでした(1話参照)。

ターニャ、学生になる

さきほど本国の作戦局でターニャの処遇が決まったと言っていましたが、ターニャは少尉から中尉に昇格。軍大学への入学を命じられます。転生しているので中の人的には2度目の学生生活です。「まさか後方で安全に学問ができるとは」と、三度ほくそ笑むターニャ。

「まさか安全に学問ができるようになるとはな」 出典:youjo-senki.jp © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

見送りに来たシュワルコフ中尉が別れ際に「神は常に我らとともに」と言っています。ターニャは戸惑いながらも復唱。

場面かわって本国。ライン戦線の状況は思わしくないようで、精強な部隊の設立が当面の課題のようです。新たな即応部隊の設立に関する書類の中の1枚に「Deus lo vult」と書かれた紙が。裏返してみると、ターニャの名前でした!これはターニャさん再び前線へ招集されるのでは…。

EDとCパート

ついにEDがオンエアされました!歌ってるのはターニャ。タイトルは「Los! Los! Los!」です。OPに引けを取らないかっこいいメロディと、威勢のいいターニャの歌声がいいですね。EDの中ではいくつものイラストがありましたが原作絵でしょうか。

初エンディングのイラスト 出典:youjo-senki.jp © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

Cパートではターニャがヴィーシャから餞別をうけとっています。…が、どう考えても発育のいいヴィーシャのサイズです。「育ち盛りですし!」と無邪気に言ってのけるヴィーシャでしたが、ターニャの中身はおっさん…。ゲンナリした笑顔と、へたったアホ毛がいいですねw

2話でもそうでしたが、Cパートは「幼女としてのターニャ」が全面に出たギャグパートなのかもしれませんね。

ふりかえりと今後のストーリーについて

「不都合を生じる可能性のあるものはいつか不都合を生じる」とターニャが言っていましたが、戦時中を生きているドクトルに対して、数十年先に登場するマーフィの法則を持ち出して「長生きすればわかりますよ!」というのはある種のユーモアなのでしょうか。

1話を見た時は硬派な雰囲気かと思ってましたが、「よし、これで安全な後方に!」とターニャが喜ぶたび、次のイレギュラーが訪れて再び危険な任務を命じられる…という一連の流れでフワッと笑える。そんなおもしろさもありますねw

次は「安全な後方」の大学にいくようですが、果たしてそれはいつまで続くのやら!?