前回のおさらい
いよいよ災禍の顕主との戦いのため、北の大地へとやってきたスレイたち一行。そこには一度の浄化ですら多大な苦労を強いられたドラゴンが大量に姿を現していた。さらにサイモンまでドラゴンになってしまう。
第23話「風になる」
ドラゴンを殺さない。その意志を持った導師スレイ。しかし眼前のドラゴンをなんとかしなければ、災禍の顕主のもとへたどり着くことはできない。そこでデゼルの取った行動とは…。
ロゼの後遺症
長いこと神依化していたロゼには負担が大きすぎたらしく、前進に痙攣が見られる様子。スレイが加護を与えていて今のところなんとかなってる…みたいな状態です。
ロゼだけでなくデゼルにも相当なダメージがあるみたい。ザビーダに「立っているのがやっとだろ」と指摘されていました。
そんなデゼルですが、ザビーダに「ドラゴンを殺す銃」つまりジークフリートを貸してほしいと頼みました。目的は大量のドラゴンを追い払って災禍の顕主のもとへとたどり着くため。
その行動の動機は、利己的なものではなかった。あくまでもロゼのため。ロゼの願いを、理想の世界を実現してやりたい、という気持ちでした。デゼルはロゼのことをほんとうに大切に思っているんですね…。
それを知ったザビーダはジークフリートをデゼルに渡しました。
ノルミン天族がまだいた
スレイたちがやってきたのは氷雪の街メイルシオ。ベルセリア原作やってた人にはピンときたらしいです。しかしもう廃墟…とアリーシャが口にしたとき「廃墟じゃないわよ」と声が。
ノルミン天族さんだ!そして唐突に平野文さんだああああああ!!!!
「グリモねえさん」と呼ばれているこのノルミン天族さんの計らいによって、建物の中で暖を取りながら休憩をすることに。
ノルミン天族さん見てて和むからホント好き。
もう一冊の天遺見聞録にかかれていたことを考えるスレイ
スレイはライラから受け取った、もう一冊の天遺見聞録にかかれていたことをかなり読み込んだようです。
アルトリウスやベルベット・クラウのこと。そしてベルベットの弟を犠牲にして何が起きたのかということ。
「儀式」によってベルベットは憎しみを持ち、災厄の時代がやってきたのでした(アニメのベルセリア回のタイトルが「災厄のはじまり」だったのはそういうことだと思います。)
しかし、アルトリウスの「儀式」によって救われた命もある。何が正しくて何が間違っていたのか、ちょっとよくわかりませんよね。スレイも悩んでいました。
ここで明らかになったのは、ベルセリアから約1000年経っているということ。めっちゃ昔の話やん!
吹っ切れたデゼル
デゼルは「なぜ天族は存在するのか?」「生きるってなんなのか?」なんて考えていたみたい。生きることを考えることは、死を考えることでもあるわけですが…。
ところで、ロゼを置いていこうか…という案まででてきているほどロゼの状態は良くない様子。しかしそれを聞きつけるや、私も行く!と言って聞きません。さっきまで口にしていなかったスープを一気に飲み干して、元気アピールw
このときのエドナのジト目とはだけた肩紐がよかった(
いよいよ決着の地へ
スレイの夢の中でベルベットが登場。振り返って「自分の信じる道を進め」とスレイに伝えたベルベットさんはとても凛としていました。
翌朝、ここまで一緒に旅を続けてきた人たちともここでお別れ。セルゲイさんやノルミン天族さんともお別れです。ここからはスレイ、アリーシャ、ロゼ、そして天族の5人と一緒に8人で戦いに挑むことになりそうです。
8人並んで歩くカットがあったんですが、そこがめっちゃかっこよかった!
風になる
道を進むと、案の定ドラゴンが多数。この先に進みたければ、ドラゴンをどこかへやってしまわないといけない。
でも多数のドラゴンを浄化するのは無理。災禍の顕主に辿り着く前にスレイが力尽きてしまう。
だからデゼルはドラゴンを殺すことを選んだのでした。でもそれを認めないのが導師スレイ。
そしてデゼルの言うように「導師に感化されて」エドナ、ライラ、ミクリオ、ロゼ、アリーシャがスレイに賛同しました。それを見てザビーダに銃を返すデゼル。
ドラゴンを殺すのではなく、風で吹き飛ばすことを選択したようです。しかし別れ際に「ロゼを頼んだ、いい世界にするんだぞ」とスレイに告げたり、「これまでありがとうな」とロゼに告げたり、なにやら不穏な空気が…。
ここは見ていて「おい、嘘だろ」と思ったけど、最後はデゼルが命を引き換えに群がるドラゴンをすべて吹き飛ばしたのでした。
デゼルとロゼ
最後には憑依してブラドの夢を押し付けたことを懺悔するんですが、ロゼは「きっかけを与えてくれてありがとう」と返します。
ここも良かったけど、なによりも良かったのは「サンキュー、ロゼ」とデゼルが伝えた後に「おう!」と泣きそうになりながら笑顔で返したロゼでした!
たぶんロゼとデゼルを演じている小松未可子さんも小野大輔さんも、本当に声を震わせていたよなあ、と。
帽子をとると見えたのは、イケメン顔だった。ルナールといいデゼルといい、使命を全うした2人は本当にいい顔して散っていったな。。
ふりかえりと今後のストーリーについて
デゼルが命を引き換えにあそこまでするとはびっくりでした。
天族が存在する理由、自らの生きる意味、そうしたことを考えてデゼルがたどり着いた帰結なんだから、あの最期はめっちゃかっこいいですね。
ロゼとデゼルの別れのシーンなどは、思わずこちらまで心を震わせるような描写。
さて、いよいよ完結も近づいてきました。次回こそは災禍の顕主と決着をつけるのでしょう。