アイドル事変

「アイドル事変」5話感想 社会問題に切り込む!アイドル議員論破なるか

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前回、政治活動の一環だと言う毎年恒例の水着大会に出場したアイドル議員たち。アイドル議員に馬鹿にされたことを根に持ち、目の敵にする楼凱党の議員、桂山の妨害を受けながらも数々の競技を勝ち抜くヒロイン党と前年の優勝者美少女党の議員たち。

最初はバナナボートのスピードを上げるなどの嫌がらせだったが、徐々にエスカレートしていき、たこを大量に放って体につけさせたり、溶ける水着を着させたり。最後は競技場を壊すというかなり危険な妨害を受けたが、美少女党のライブのオーラの力でけが人を出すこともなく、大好評のまま水着大会を終えることができたのだった。

アイドル事変5話「保育園天国」あらすじ

ヒロイン党で夏月と靜のデュオユニットを組むという話が持ち上がるが、自身のオーラで人を傷つけてしまうことを知っている靜は未だ踏み出せず断ってしまう。

オーラで人を傷つけてしまうことを恐れている靜。 ©MAGES. ©アイドル事変製作委員会

そんな時、かめかめ保育園では立てこもり事件が発生する。人質はなんとわかば党のアイドル議員。たまたま警察署で一日署長をしていた夏月はやる気満々で現場に向かう。署長の権限を使い、犯人との交渉をする夏月だったが、犯人の罠にかかり捕まってしまう。そこで夏月が見たものとは…!?

踏み出せない靜

今回はいつものオープニングのナレーションはなし。いきなり話が始まる。
靜と夏月のデュオユニットをつくろうという話が上がるヒロイン党であったが、乗り気な夏月と対照的に誰とも組む気はないと断る靜。以前所属していたアイドルグループで、自身の強力なアイドルオーラのせいで周りのアイドルを傷つけていると言われた靜はもう誰も傷つけないためにずっと1人でアイドルをしてきた。1話で夏月とライブし、夏月は靜に負けないオーラを持っていることはわかっているのだが、まだ立ち直れていないようだ。

その頃、夏月には営業の仕事が舞い込む。アイドル議員の夏月に依頼がくるのはどんな営業なのか。そして靜に掛かってきた父からの電話の内容は??

夏月が一日署長!!??

夏月に舞い込んできたのは一日署長の依頼。当然、警察官もこんな小娘の署長の面倒なんて見たくない。生意気な小娘がくるんだろうと決めつける警部の前に制服を来た夏月が現れる。夏月の姿を見た警部は態度をコロリと変え、すぐに夏月にめろめろに。ライブもしてないのになんてチョロいんだ。

一日署長のお仕事 ©MAGES. ©アイドル事変製作委員会

さっそく張り切って署長の仕事を始める夏月は、違法駐輪の取り締まりや歩きスマホ、ゴミのポイ捨ての指導に当たった。そして、地域の子どもたちと交流する夏月の背後に怪しい男が近づく。怪しい男は夏月のスカートの中の盗撮に成功し、逃走したのだが、あっけなく夏月に捕まってしまう。

その男はなんとわいせつ罪を何件も起こして逃走中だった重要手配犯だった。意図せず、手配犯を捕まえることとなった警部は表彰状をもらうことになり、夏月に感謝するのだった。

その時、無線が入る。かめかめ保育園で立てこもり事件が発生したというのだ!しかも人質はアイドル議員。この状況で、夏月が行かないわけもなく、署長命令だと言い、現場に向かうのだった。
一方靜はその頃、父親と待ち合わせをして…。

立てこもり事件、犯人はまさかの…

立てこもり現場であるかめかめ保育園に到着した夏月たち。人質をどう救い出すか悩む警部たちに驚きの情報が届く。立てこもりの犯人は、保育園の園児だと言うのだ。しかも、園児から直接要求の電話があったという。要求の内容はかめかめ保育園の閉鎖撤回。

赤字続きのかめかめ保育園は今月いっぱいで閉鎖が決まったのだった。アニメの中が何月かは知らないが、年度末を待たずに閉園するなんてよっぽどひどい赤字経営だったのだろう。

「事件は会議室で起こってるんじゃない。保育園で起こってるんだ!」とあの有名なセリフをパクリ、犯人と接触しに保育園に入ってしまう夏月。園内に入るとそこには罠が仕掛けられていて夏月は捕まってしまう。
その知らせを受けて警部は倒れ込んでしまう。

これ今のアニメ見る人は知っているセリフなんだろうか?w ©MAGES. ©アイドル事変製作委員会

そんな時、靜は父親と会い、アイドルを辞めて自分の後継者になるよう説得されていた。しかし靜は何を返すこともなくその場を立ち去った。

保育園閉鎖の真相

罠にはまった夏月が見上げるとそこには園児たちと人質になったはずだったわかば党の議員たちの姿が。どうやら事情があるようだ。

夏月が園内に入った後、保育園の外には園児の母たちと楼凱党のキャリア議員が到着していた。実はかめかめ保育園の経営が厳しくなったのはこの議員の政策のせいだった。ビジネスセンターを建てるため、補助金を削ってまで保育園を潰そうとしているというのだ。

保育園が急になくなったら困ると思うのだが、このキャリア議員、女は働く必要がないというのだ。保育園をビジネスセンターに変えれば税収や雇用が増え、結果的に各家庭の収入が増えるというが本当にそうなのだろうか。

「はい、論破!」がうざいw ©MAGES. ©アイドル事変製作委員会

大人の勝手な都合で子どもを苦しめないくるはは夏月に協力を求める。協力することにした夏月は保育園の前に集まったマスコミを利用し、犯人からの要求をテレビで流すことにした。その夏月の映像を見ていた靜から夏月に連絡が…!

母は家庭にいるべきか

解決を待てなくなったキャリア議員は突入を指示する。突入してくる警察官たちに向かって、アイドル議員も園児も攻撃を開始する。ビー玉転がし、使用済みおむつ爆弾を始め、古風な方法で警察の突入を防ぐ園児たち。

こんな警察に日本の安全を守れるのだろうか…。突入すら出来ない警察官にいらついたキャリア議員はイライラして警部を転ばせてしまう。転んだ先には蜂の巣が有り、蜂の襲撃を受けて議員は意識を失ってしまう。

目を覚ますと蜂に刺され、頭を打った議員を処置する園児の母親の姿が。蜂の巣も他の母親の手によって駆除が行われていた。看護師、生物の先生、消防士、それぞれプロの知識や経験を生かし、あの場を収めてくれたのだ。現場に駆けつけた靜にそんなプロフェッショナルのスキルを持つ母親たちを家庭に縛りつけておくことが社会のためかと問われるキャリア議員。

議員の心変わりを察した靜は夏月たちに出てくるよう連絡する。保育園から出てきた夏月とわかば党の議員、園児たちがライブを行い、現場は和やかなムードで事件は収束へと向かった。

日本は平和だなぁ~w ©MAGES. ©アイドル事変製作委員会

事件も解決し、一日署長の任も解かれた夏月は靜と一緒にいた。そう、靜はついに夏月とコンビを組むことを決意したのだった。

まとめ

前回と打って変わって、現実世界でもかなり重大な問題となっている保育園の待機児童や教育業界で最近問題になっている子どもの貧困に切り込んだ話であった。相変わらず展開は突拍子もないのだが、社会派アニメに感じてしまうほど、今回はアイドル議員が議員として仕事をしている気がした。

いや、冷静に振り返れば全然議員らしくはないのだが…毎週観ているうちにあのライブのオーラに視聴者も洗脳されてきたのかもしれない。

それとは別に靜の父が出てきたり、夏月と靜がついにコンビを組んだり、最後に出てくる大物議員がそろそろ動き出しそうな気配があったり、、、まだまだ飽きることなく楽しめそうだ。

ついにコンビを組む決心をした靜 ©MAGES. ©アイドル事変製作委員会