幼女戦記

『幼女戦記』6話感想 いよいよ泥沼の戦いが始まるのか…

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前回のおさらい

後方での安全な生活を渇望するターニャは、新設の魔導大隊の実戦配備をなんとか遅らせようとしていた。しかし思惑とは裏腹に過酷な試練に耐えきった精鋭部隊が完成し、南東方面のダキアを制圧したのであった。

第6話「狂気の幕開け」

南東を制圧した帝国は、続けて北東戦線にターニャたちの魔導大隊を送る。北東戦線の敵である協商連合に対しては国力で勝っているものの、連合王国や共和国が肩入れし始めており、事態はついに世界大戦の色を帯びてきた。そんななか存在Xがまたしても介入し…!?

南東の次は北東方面へ…

ターニャたちの活躍もあり、7万の兵力で60万のダキアを制圧した帝国。しかし帝国はダキアとの南東戦線だけでなく、他にも戦線を抱えていた。

西方には共和国、北東には協商連合との戦闘が残っていました。さきに脆弱な北東から叩いておきたいところですが、兵站の問題が横たわっています。つまり物資の備蓄が足りないために攻勢にでられないのです。

そこで、本部で提案されたのがターニャ達がいる第203大隊を使うことでした。

世界大戦の足音

どう考えても国力では協商連合を上回っている帝国。しかし協商連合を制圧しきれていません。ターニャはそれを不審に思っています。つまり、彼女は共和国や連合王国が肩入れしているのではないかと考えているのです。

現実世界に置き換えれば、フランスやイギリスが肩入れしているということ。つまり、きこえてきたのは世界大戦の足音でした。

左の2つの国旗が肩入れしている可能性大 © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

実際に北東戦線に彼女たちが行ってみるとそれが明らかになります。敵は明らかに兵力を上げており、さらに「国籍不明の義勇軍」が増援に回っています。帝国にとっての戦いはここからが正念場です…。

オートロックオンが強すぎる!

敵側の戦力には航空機が投入されていました。しかも魔道士の高度6500に対して、航空機の高度は9000。魔道士が近づくことはできないため、一方的に迎撃されてしまいます。

そこで現れたのがコードネーム「ピクシー」、つまりターニャ率いる第203魔導大隊。ターニャは新型宝珠のおかげで航空爆撃機に並ぶことすら可能です。またスピードもあるため攻撃もあたりません。

爆撃機を蹴散らすターニャ © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

敵の隊長を蹴散らしたあとは、逃げまどう航空爆撃部隊を一斉に迎撃します。例の「創造主を讃える言葉」をつぶやいて発射。それがなんとオートロックオンだったのです!しかも複数の敵に対しての攻撃です!なんという壊れ性能。。

しかしかっこいい。

「なお帰還後の祝賀会は一番成績の悪い中隊の奢りとする」「破産したくなければ奮闘するように」など、味方をユーモアを織り交ぜて鼓舞するあたりはさすが元管理職、といったところでしょうかw

世界との、そして存在Xとの戦いがいよいよ本格化

撃ち落とした敵の航空部隊の人間を捕虜としてつれてかえろうとしたところで、またしても存在Xが現れます。「冒涜者を罰する聖なる大戦が幕を開けたのだ」と不敵な笑みを浮かべます。

さて、共和国側は協商連合に肩入れしているとはいえ、協商連合を「泥舟」呼ばわりするレベルです。直接戦火を交えるきは今のところなさそう。それにしても、土師孝也さんまで出演し、本当に中の人がやたら豪華な作品になっています。

ターニャは「協商連合のみならず共和国に連合王国、そしておせっかいな連中すべてに目にもの見せてやります」と勇ましく宣言していました。

存在Xの介入 © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

「安全な後方」を望んでいたターニャでしたが、ここまで存在Xが何度も介入してくると、さすがに気持ちが変わったのかもしれません。「おせっかいな連中」ってどう考えても存在Xのことですからね。

Bパートの最後では協商連合側のスー大佐が登場。実は2話で観測手狩りとして出てきていました。めでたく後方行きが決まったようで、なにやら手には家族写真が…。あの少女は誰なんでしょうか。気になるところ。

煙のCパート

おなじみのフフッと笑えるギャグパート。今回のネタは「分煙」でした。

戦場でもみんなタバコを吸っているし、お偉いさんもみんなタバコを吸っている。モクモクした空気で息苦しそうな顔、苦々しい表情も悪くないですねw

ふりかえりと今後のストーリーについて

次回は総集編のようなので、ここがいったん区切りの話数になるということなのでしょう。

存在Xは「この世界の誰もが信仰なき貴様を葬らんとしている」と言っていました。創造主を自称する存在Xが、この世界にどの程度介入できるのかはわかりませんが、ある程度「ターニャが危険な目に合うように仕向ける」ぐらいのことはできそうです。

でもそれならターニャを直接殺してしまえばいいわけですよね。「神様なのに全知全能ではない」ということは、存在Xはデミウルゴス(偽りの神)なのでは?とも思えます。

いずれにせよ、これから泥沼化しそうな世界大戦の様相と、ターニャと存在Xとの戦いと、この2つが今後の注目すべきポイントかもしれません!

目にもの見せてやります © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会