第3話のおさらい

初陣では負傷したものの「銀翼」の称号を得たターニャ。そんな彼女は後方への配属を命じられ、望みどおり「安全な後方」の環境を得ることができたのかと思いきや、そこは新型宝珠の実験に付き合わされる「危険な後方」だった。その後、ターニャは軍大学へ行くことを命じられ本国へ戻ることになったのだった。

第4話「キャンパス・ライフ」のあらすじ

ターニャは本国の「安全な後方」で軍大学に通っていた。ある日、ターニャはゼートゥーア准将に対して戦局に関するプレゼンを行うことになる。アピールに必死になってなんとかその場をやりすごしたターニャだが、その結果、彼女の処遇は…。

ターニャ、本国でもやっぱり優秀

前回のラストで軍大学への進学を命じられたターニャ。すでに本国に戻っており、第3話からは半年経っています。街中では「恋人もクリスマスまでには戻れそう」との会話。現実世界の第1次世界大戦では、数か月で戦争が終わると概ね予想されており、「クリスマスまでには戻るよ」が合言葉だったそうです。つまり今後、幼女戦記の世界でも戦局が悪化していくって暗示なのかも…。

ともかく、ターニャは「銀翼」の称号を持っており、さらに戦場帰りということもあって、周りからの目線が気になるところ。しかし学問でも当然ながらターニャは優秀。

教官からの質問も的確に回答。優秀さをアピール。 © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

ゼートゥーア准将へのプレゼン

大学の図書館にきていたターニャでしたが、身長が低くてお目当ての本に手が届きません。こうやって申し訳程度の幼女要素がちょくちょく登場するんですよねw

さて、そんなターニャを助けたのはゼートゥーア准将でした。ターニャいわく「企業で言えば経営の中枢」、つまり帝国の頭脳とも言える参謀のお偉いさんでした。2人で話をすることになり、ほくそ笑むターニャ。

スミマセン。この顔が好きなんです。共感してもらえることを願いますw © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

ターニャは、「この戦争は総力戦になる」と予想します。ターニャの中の人は100年後の日本人で、歴史を知ってるから「予言」ともいえますね。共和国(フランス)には勝てるが、連合王国やルーシ連邦(イギリスやロシア)が状況を黙ってみているとは思えない。それゆえに世界規模の大戦になるだろうとプレゼンします。

そこで「早期の講話」を提案し、内心ではほくそ笑むターニャですが、それは「勝利を目指さない」ということ。そこを問われたターニャは焦ります。こういうところで思ってもないことを口にして、忠誠心をアピールしようとするあたりは根っからのサラリーマンだなと思いますねw

結局、機動部隊として、魔導大隊を結成することを提案。これがゼートゥーア的には「おもしろい」と思えたようで、今回の内容を書面にまとめることを要求されます。

この時の話がターニャの今後の運命を決めていたw © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

子供が戦場に送られる時代

子供が生まれたのだというウーガ大尉。自分の娘もターニャのように戦場に駆り出されるような戦争はおかしいと、至極まっとうな言葉を口にします。しかしそれは良識のある発言であるとともに、弱みを見せるということでもある。

結果、ターニャに説得され、後方配置を目指すことにしたようです。これでウーガ大尉は出世コースから脱落。ライバルを蹴落とすためなら、幼女の上目遣いを武器として使うターニャの中の人はしたたかとしか言いようがない。

説得されたウーガ大尉。晴れやかな表情。 © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

「精神的に無防備になった相手を説得すべき、そう主張したファシストは悪魔的天才だな」とほくそ笑むターニャさん。ほんとこういう顔好きw

レルゲンの警戒心は変わらず

さて、レルゲンは「世界大戦への発展」を予言したターニャの論文を、著者が誰なのか知らされないまま読み、論理の緻密さゆえに内容を認めますが、どこかで内容を警戒をしています。

またその後、正式にターニャの配属が決められたときも、士官学校時代のエピソードを再びやり玉に挙げてターニャの処遇に反発している様子。参謀本部に進言までしていたようです。レルゲンのターニャに対する警戒感は本物ですね…。そりゃ目の前で人殺し(未遂)を見せられたら警戒もするのかもしれません。

二階級特進!もう逃げられないターニャ

場面かわって帝国の参謀本部。ゼートゥーア准将はターニャの論文や提案に基づいて即応魔導部隊の新設を進言します。「すでに優秀な人材も確保しております」といい切っており、ターニャはその魔導大隊に入ることはどうも確定事項の様子。前線行きは確定しましたねw

ゼートゥーア准将から晩餐会に呼ばれ、卒業後の進路について聞かされることに。人事部からの提案だけでなく、参謀部からの提案も聞かされます。その内容は「魔導大隊の編成官」。すでにターニャを少佐にまで特進させる手はずも整えたとのこと。

晩餐会の様子。進路は・・・魔導大隊w © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

暗に命じられてるわけですね。ターニャに選択の余地はない、と。

「少額の報酬と銃弾の雨」という超絶ブラックな求人にも「愛国心」からか、魔導大隊への応募が殺到。人手不足で応募を捌ききれないことを理由に大隊の編成(と、それに伴う前線への出撃)を引き延ばそうとするターニャですが、そこにヴィーシャが現れます。…こんなタイミングでめっちゃ事務仕事できそうな人がきたー!

新設魔導大隊の補佐かな?このタイミングで現れるとは © カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会

Cパートと次回予告

次回は「はじまりの大隊」。これ、完全に前線に出ていくことになるやつですねw

ゼートゥーアは「これは、いいものだな」と言っていましたが、幼女を前線に押しやって吸う葉巻はそんなにうまいかー!

ふりかえりと今後のストーリーについて

ゼートゥーア准将がここまでターニャを前線に押しやろうとしていたのには、理由がありそうです。もしかしたら3話のラストで、ターニャの履歴書の裏に「Deus lo vult(神がそれを望まれる)」という文言を見たことが関係しているのかもしれません。

ともかく、「安全な後方」の生活は一瞬にして崩れ去りました。さらにターニャの予言通りこれから世界規模の大戦に発展していくのであれば、前線は本当に危険な場所へとなっていくことでしょう。

無事に彼女は生き残れるのでしょうか。そして過酷な前線でターニャには変化が、信仰心の芽生えが見られるのでしょうか。今後も注目です!