今回のクズの本懐は、花火が茜を意識してしまっているのがよくわかります。茜のように男に好かれて悦に浸ろうとしますが、本質的に茜と花火は違うんですよね。茜の真似事なんてしなくても、花火には花火なりの幸せを掴んでほしいものです。それでは今回の第6話の感想に参りましょう!
第6話「X次元へようこそ」
それでは前回の5話のあらすじからどうぞ!
花火は小さかったころを思い出していた。父が出ていき、母と2人になった花火は、母がたくさん泣く分、泣かない子供になっていたが、そのとき感情を解放してくれたのは鐘井だった。鐘井の前なら、花火はわんわん泣くことができた。
そんなことを思いながら目が覚めると隣にはえっちゃんが。えっちゃんの顔がなぜか茜に見えてしまった花火。
一方、麦は茜の本性を知っていることを頭の中で考え、花火に言うか迷う。花火に嫌われたくないことに初めて気づき、自分でも笑ってしまう麦。
知ったきっかけは、先輩の一言からだった。中学時代、先輩と見たのは大学生だった茜が大学教授とラブホに入っていくところだった。次の日、麦の家庭教師として茜がやってくるが、前日ホテルに入っていく茜が着ていた服と同じものを着ていた。大学教授と寝たのは本当だった。
茜がわざと色仕掛けをしてくることも麦はわかっていながら、茜のことが好きだったのだ。茜のことを弱くてかわいそうな女の人に見えていたのだった。
そしてそんなことを思い出している日は土曜日。なんの予定もない麦は、街へ出る。するとそこへやってきたのは先輩だった。先輩と会うなりホテルに行く。麦の都合でしたことはなかったため、これでチャラね、と先輩はホテルに泊まらず帰った。
そして学校へ登校した日。屋上にいる花火と麦。もうすぐ夏休みだから宿題が…と高校生らしい会話をする花火。心の中では、麦も花火も距離は近いようで、心の距離は離れてしまったことを悟る。
花火は、傷を癒すだけなら、えっちゃんでいいかな、と思ってもいた。しかし、心とは裏腹に麦にキスをする花火。2人とも、ほかの人としたことがわかるが誰とは聞かない。
そのころ茜は、退屈な毎日に嘆いていた。そこへ、告白の返事を聞きに来た鐘井。茜の目のは、鐘井もまた、退屈な存在として映っていた。茜はまだお互いを知らないとやんわり断りつつ、夜、鐘井と居酒屋へ行く。ここでも鐘井の行動や言動が退屈で仕方がなかった茜。酔っぱらってしまい、帰ろうとするが道で転びそうになったところを鐘井に助けてもらう。
だんだん楽しくなってきた茜は鐘井とホテルへ。
花火と麦は麦の部屋へ行き、激しいキスをする。行為に至ろうとするが、やはりそれができない。そんな花火を見て、麦は「俺とちゃんと付き合う?」というが、花火は怒って帰ってしまう。
一人は嫌だと感じる花火だが、麦と付き合うのはなんだか違う様子。
そしてまた学校のシーンへ移り、茜と花火はすれ違う。茜は花火に向かって「昨日、鐘井先生と…しちゃった」と耳元でささやいた。
第6話 今回の見どころは?!
今回も、あらすじから参りましょう!
今回は、前回茜が花火に「鐘井先生と…しちゃった」という言葉通りに、序盤は茜と鐘井のラブシーンが。花火は茜に対して嫉妬心のようなものをもっていて、たいしてほしくもない物を簡単に手に入れてしまう茜が気に入らない。自分がされたように、茜の周りにいる男を自分のものにしたら…と考えるようになる。もう1人の自分がそれを止めるような言葉をかけるが、花火は悔しさでその言葉をうるさく思う。
えっちゃんにたいしては、麦ときちんと付き合うことにしたから、と今までの関係をやめようとするも、えっちゃんは「利用ぐらいしてよ」と花火を手放す気はない。放課後会えないなら学校で、とえっちゃんは花火にちょっかいをかける。
花火は休みの日、買い物にでかけるが、そこで偶然会ったのは茜と深夜のファミレスにきていた男。次の日、花火はその男とデートすることになり、カラオケへ行く。そこで花火は、茜との関係を聞くが、男は茜がほかにも男がいて自分は相手にされていないことをわかっていた。
花火に告白し、付き合ってほしいというこの男は、明らかに茜に対する態度とは違うことに気づく。茜といるときの男は、茜の周りの一員であるが、花火の場合はこの男の周りにいる女の一員にされてしまうのだった。
それが悔しくて、男の誘いも断りかけたが、その場はうまくやりすごした。
一方、麦は学校でえっちゃんに、花火はもてるから、と忠告を受ける。これまでにキスマークが花火の体についていたこともあり、麦は二股をかけられているのではと思うようになるが、どうやら麦はダメな女が好きなようで、逆に燃えているようにも見えた。
そこへモカがやってくる。麦にしてみればモカは純粋すぎるしまっすぐすぎてつまらないらしい。しかし、からかい半分で提案したデートに予想外にもモカが乗ってくるのであった。
鐘井&茜
2人のラブシーン。前回、茜が花火に学校の廊下でささやいた言葉の振り返り。
さすがにこれを見ると花火がかわいそうにもなります。
花火が闇落ち…?
茜のことを考えると、自分を抑えきれなくなる花火。ついに誰とでも関係を持ってもいいやと開き直ってしまうシーン。自分のことしか考えられなくなった花火は病みルート突入か?!
諦めないえっちゃん
花火が何と言おうが、えっちゃんは自分を曲げない。花火を手放すことは絶対にしないえっちゃん。花火に「利用くらいしてよ」という。花火が利用するためであってもそばにいてくれることがえっちゃんの幸せなのかもしれない。
学校内で…
自習の時間、少し頭が痛かった花火は席を立つと、クラスメイトに図書館に誘われる。その後、えっちゃんが花火の横に座り、花火の太ももを触り始めたりする。放課後会えないなら学校ではOKでしょというえっちゃんの発想。
花火からの挑発
街で偶然会った、茜とファミレスに来ていた男。花火はデートすることになり、カラオケへ。茜のことを好きなこの男を茜から奪うつもりだったが、男は花火のことを自分の周りにいる女の一員としか思っていなかった。
モカ、麦のところへ
久々に登場したモカ。麦のところへ行き、花火の悪口を言うが、麦としては恋愛にまっすぐなモカはつまらなかった。
麦は、ダメな女が好きで、茜のことも好きだったのだと発覚する。
まとめ
今回は花火が茜に抱く思いの大きさが描かれていました。そりゃあ好きな人をとられたらむかつきますよね。しかも茜は真面目に鐘井のことを愛しているわけでもないですし。
このまま花火は麦と付き合って、本物の恋人になれたらそれはそれでハッピーエンドな気もしますが、果たしてこの作品にハッピーエンドがあるのかは、まだわかりません。
花火は病みルートへ、麦は今のところどうなのかわかりませんが、それぞれ抱く思いにも違いがあります。これからの展開も楽しみですね!