今回のクズの本懐も、なかなかハードな内容でしたね!花火にお父さんがいないから、鐘井のことをお父さんのような、お兄ちゃんのような感じで思っていたのもわかりますし、全体的には今回は麦の心が見れたような気がしましたが、茜の本性については麦は知っていたんですね。さまざまな人の心がさらに複雑になっていっている5話です!今回も感想に参りましょう!
第5話「DESTRUCTION BABY」
それでは前回の4話のあらすじからどうぞ!
茜は、昔から自分のことが好きすぎて、他人に求められることを快感としていた。学生時代、自分の友達が恋をしている相手が自分に好意を抱いているのがわかり、友達から略奪することで快感を覚えてしまった茜。
茜の女友達は、茜を責めるわけでもなく、つらい心情のなか、笑顔を見せる。そんな友達を見て、搾取される側には回らないと決心する茜。
そうして茜は、鐘井のことも好きではないが、花火の悔しがる顔が見たくて、鐘井に気があるように接していた。
鐘井は、茜に告白することを決意し、告白する。花火はその現場を見てしまい、なにもできなかったことを後悔する。
鐘井の回想シーンに移り、鐘井が茜と知り合った日のことが描かれている。新任教師として初出勤したとき、鐘井は自分の母に似た後姿を見た。それが茜だった。それから鐘井はどんどん茜のことを好きになっていった。
そして、花火は傷を癒すため、いつものように麦の家へ行くが、麦を傷つけることを恐れ、マンションを離れる。
するとそこに現れたのはえっちゃん。花火はえっちゃんに抱きつく。花火もまた、えっちゃんの好意を搾取している1人であった。それに気づきながらもえっちゃんといる花火。
いろいろと覚悟を決めた花火は学校で茜と話す。茜は、麦の気持ちにも気づいていたのだった。
花火は好きでもない男に好かれてそんなに楽しいか?と茜に聞くが、茜は男の子から向けられる好意ほど気持ちいいものなんてないといい、酔いしれる。茜の本性が浮き彫りになった。
第4話でとうとう茜の本性がわかったんですが、めちゃくちゃ悪女でしたね。搾取するのが快感のはずなのに、麦のことは今は放置なんですね。花火にとっては麦も取られたら困る人物だとは思うのですが…。それは今後なのかもしれないですけどね。好きでもない男と付き合える茜もかなり変です…。さて、5話ではどのようになっていくのでしょうか?
第5話 今回の見どころは?!
まずは5話のあらすじから参りましょう!
花火は小さかったころを思い出していた。父が出ていき、母と2人になった花火は、母がたくさん泣く分、泣かない子供になっていたが、そのとき感情を解放してくれたのは鐘井だった。鐘井の前なら、花火はわんわん泣くことができた。
そんなことを思いながら目が覚めると隣にはえっちゃんが。えっちゃんの顔がなぜか茜に見えてしまった花火。
一方、麦は茜の本性を知っていることを考え、花火に言うか迷う。花火に嫌われたくないことに初めて気づき、自分でも笑ってしまう麦。
知ったきっかけは、先輩の一言からだった。中学時代、先輩と見たのは大学生だった茜が大学教授とラブホに入っていくところだった。次の日、麦の家庭教師として茜がやってくるが、前日ホテルに入っていく茜が着ていた服と同じものを着ていた。大学教授と寝たのは本当だった。
茜がわざと色仕掛けをしてくることも麦はわかっていながら、茜のことが好きだったのだ。茜のことを弱くてかわいそうな女の人に見えていたのだった。
そしてそんなことを思い出している日は土曜日。なんの予定もない麦は、街へ出る。するとそこへやってきたのは先輩だった。先輩と会うなりホテルに行く。麦の都合でしたことはなかったため、これでチャラね、と先輩はホテルに泊まらず帰った。
そして学校へ登校した日。屋上にいる花火と麦。もうすぐ夏休みだから宿題が…と高校生らしい会話をする花火。心の中では、麦も花火も距離は近いようで、心の距離は離れてしまったことを悟る。
花火は、傷を癒すだけなら、えっちゃんでいいかな、と思ってもいた。しかし、心とは裏腹に麦にキスをする花火。2人とも、ほかの人としたことがわかるが誰とは聞かない。
そのころ茜は、退屈な毎日に嘆いていた。そこへ、告白の返事を聞きに来た鐘井。茜の目のは、鐘井もまた、退屈な存在として映っていた。茜はまだお互いを知らないとやんわり断りつつ、夜、鐘井と居酒屋へ行く。ここでも鐘井の行動や言動が退屈で仕方がなかった茜。酔っぱらってしまい、帰ろうとするが道で転びそうになったところを鐘井に助けてもらう。
だんだん楽しくなってきた茜は鐘井とホテルへ。
花火と麦は麦の部屋へ行き、激しいキスをする。行為に至ろうとするが、やはりそれができない。そんな花火を見て、麦は「俺とちゃんと付き合う?」というが、花火は怒って帰ってしまう。
一人は嫌だと感じる花火だが、麦と付き合うのはなんだか違う様子。
そしてまた学校のシーンへ移り、茜と花火はすれ違う。茜は花火に向かって「昨日、鐘井先生と…しちゃった」と耳元でささやいた。
茜がここまで悪女でなければ、鐘井とこうなるのは当然といえば当然な気もするんですけど、好きでもないけど、花火から搾取したいからという理由で鐘井とそういうことになるのはいかがなものかと思ってしまいますね…。
一生徒にここまでいやがらせする女教師も実際よくわからないですけど…。今後なにか理由のようなものが出てくるのでしょうか。
それでは5話の見どころへ参りましょう。
花火の過去
花火は幼いころに父と離れ、母と2人で暮らしていた。母が泣くので、それを見た花火は泣かない子供になっていたが、鐘井のおかげで感情が解放できていた。
そんな幸せを奪ったのが茜。隣で寝ているえっちゃんの顔が茜に映っていた。
花火が鐘井を好きになった発端が描かれていました。理由はきちんとあるものの、そんなに好きならば鐘井に思いを伝えればいいのに…と思ってしまいました。えっちゃんを見て茜と重ねるのも、なぜなのか。えっちゃんは茜のような悪女ではないはず!
麦は知っていた茜の本性
4話で、茜の本性を知った花火はそのことを麦に伝えずにいましたが、麦は最初から知っていたんですね。
今回は逆に麦のほうから花火にそのことを話そうとしますが、花火に嫌われたくないと思った麦は話さずにいます。
実は花火に嫌われたくなかった麦。もう花火に本物の恋心を抱いているのでは?と思ってしまいました。
麦が茜の本性を知ったきっかけ
中学時代の麦は、先輩とホテルに。先輩は茜の本性を話しますが、麦が信じないので、2人で茜を見張ります。すると、当時大学生の茜は、大学教授とホテルへ入っていきます。
ここで、だんだんと茜のおかしさに気づくことになります。次の日は、麦の家へ家庭教師として茜がきますが、昨日のホテルへ入るときと同じ服の茜を見て、麦はショックを受けます。
まずおかしいのは中学生がホテルにいることですよね。作品を否定したいわけではないのですが、違和感を感じてしまった部分です。
麦が感じることも、中学生にしては大人びた考え方だなぁと思いました。麦はそういう子なのかもしれませんが。
あざとい茜
中学生である麦相手にもあざとさを発揮する茜。麦の口についたケーキのクリームを手ですくってなめたり、わざとらしく筆記用具を落として谷間ちらりな角度で拾ったり。
容赦のない女です、茜は。
先輩に会う麦
土曜日、街へ出る麦。そこに来たのは先輩だった。麦がどういうつもりで呼んだかはわからないが、すぐさまホテルへ行く2人。
クズの本懐というタイトル通りに考えれば、麦は都合よく先輩を呼んで抱く。また、先輩も暇だから麦の都合に乗ったふりをして抱かれる、みたいな構図でしょうか。
高校生でもホテルはNGですよ!(笑)
心が離れた花火と麦
学校の屋上で寝そべりながら空を見る2人。花火は、麦と心が離れたように感じていた。隠し事が増えてしまったことが原因。
さみしさを埋めるだけならえっちゃんでもいいかな、と考え始めるが、麦にキスをする花火。
思っていることと行動が伴わないのは、これもクズの本懐だからでしょうか。願望をそのまま降雨同にしたら、思っていることとは違っていたのかもしれませんね。
退屈 退屈 退屈 退屈
茜は、日々の退屈さにうんざりしている様子で音楽室にいた。そこに告白の返事を聞きにくる鐘井。茜としては、鐘井は退屈そのもので、付き合う気はさらさらない様子。
鐘井の言動ひとつひとつに退屈だと心の中で文句をつける茜。
鐘井のことを退屈な男だと思いながらも花火へのいやがらせのためだけにここまでするのだろうか?と不思議になります。好意を向けてくれる男なら誰でもいいということでしょうか。
またしてもベッドシーン
学校の屋上でキスをしたらとまらなくなった様子の花火と麦は、麦の部屋で行為を…。
ベッドシーンから、クズさを醸し出したいのかな、とも考えられるのですが、もうどれが純粋な気持ちなのかわからなくなってきました!
麦と花火はそのまま付き合ったほうが幸せなんじゃないかなとも思います。2人でいるシーンが多いせいか、そこまで鐘井や茜のことが好きでたまらないように見えなくなってきました。
夜の居酒屋
茜は音楽室にきた鐘井を誘い、居酒屋へ。ここでも茜としてはかなり退屈で、酒も飲まない鐘井を見かねて帰ろうとしますが、退屈すぎて飲みすぎた茜は、店を出たところで転びそうになります。
それを鐘井が助けたとき、「花ちゃん」と言ってしまった鐘井におもしろさを感じる茜。
鐘井にキスをし、2人はホテルへ。
ここで鐘井が花火の名前を呼ぶのが今回一番の衝撃でした。もしかして鐘井は生徒である花火には手が出せないから茜にした?!とかならおもしろいんですけどね。
もしそうなら花火と鐘井は両思いになりますしね!
麦の提案
最後まで行為をできなかったことをさみしがるような花火に、「俺とちゃんと付き合う?」と聞く麦。これに対し、花火は少し怒ったような様子で帰ってしまいます。
怒る理由はないような気もしますが…なんで花火はそれはいやがるんでしょう?やっぱり鐘井が好きだから?それとも麦が茜を好きだからか…複雑になってきましたね。
すれ違いざまに…
学校の廊下で花火と茜がすれ違います。その一瞬のすきに、茜は「昨日、鐘井先生と…しちゃった」とささやきます。
花火が固まるシーンで5話が終わります。
あからさまにいやがらせしてきますね、茜!言わなくてもいいことをわざわざ言って、花火の悔しがる様子やつらくなる様子を見て喜ぶのは確かにクズ。クズというかゲスイですよね。
まとめ
今回のクズの本懐、総じてクズでした。クズっていう言葉よりもゲスな感じというか。全員が全員、本当の気持ちがわからないんですよね。茜はこれまで描かれてきたことが本性なのかもしれないですが、花火や麦、鐘井はなんだか描かれている部分以外の感情が大きそうです。
今後この泥沼化した恋愛はどうなっていくのでしょうか。6話にも注目です!