1990年代に週刊少年ジャンプに連載された伝説的なバスケ漫画『スラムダンク』。2022年には映画『THE FIRST SLAM DUNK』が発表され、数々の賞を受賞し、興行収入は158億7千万円と2003年のトップ成績を収めました。長く愛される『スラムダンク』ですが、愛される理由の1つに心に残る名言があることが挙げられます。
今回はそんな『スラムダンク』について、厳選した名言を紹介します!
『スラムダンク』の名言5選
スラムダンクには多くの名言があります。物語を知らなくても、人生で大事なセリフも多いので、誰かが使っているのを聞いたことのある人も多いでしょう。ここではスラムダンクで有名な名言5つを紹介していきます。どのセリフも作品を読み進める中で出会うとより感動するので、気になった人は漫画やアニメで楽しむのをおすすめします。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」(安西先生)
スラムダンクを読んだことがなくても、このセリフを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。「スラムダンク 名言ならこれ!」とも言われるほどのセリフ。劣勢の試合展開で諦めかけた中学時代の三井に対して、来賓で試合を見ていた翔北高校の安西先生がかけた言葉です。これによって三井は逆転シュートを決め、MVPを獲得。高校進学も安西先生のいる翔北を目指すことに決めるきっかけになります。
その言葉どおり、試合を投げてしまったらそこで終了。この言葉に奮い立ってきた人は少なくないはず!スラムダンクでは安西先生をはじめ、監督陣が名言をたくさん残しているので、選手だけでなく指導者にもファンが多い作品です。
「安西先生…バスケがしたいです」(三井寿)
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」とセットのように思い出されるのはこのセリフ。この言葉をくれた安西先生のもとに大きな夢を抱いて翔北高校に入学した三井は、入学後、膝のケガにより入院。焦りから早期復帰したことで、さらにケガを悪化させ、活躍する同級生の赤木への嫉妬も重なり、グレて不良仲間と仲良くなり、そのまま3年生になった三井はバスケ部を潰しに来るのです。
しかし、バスケ部で大暴れ中に安西先生が登場し、三井は「本当はバスケをしたい」という想いを抑えきれなくなってこのセリフを吐露します。このエピソードにより、読者は翔北バスケ部のメンバーについて理解を深めるわけですが、同時に努力が思い通りにならない辛さと、それでも諦めきれない気持ちがあるということを痛いくらい感じることになるのです。
「リバウンドを制する物は試合を制す」(赤木剛憲)
キャプテン・赤木が桜木花道にかけた名セリフですが、これはバスケット界では常識とも言える格言です。シュートが外れた場合、そのボールを拾い、自チームの攻撃チャンスに変えていくのがリバウンドですが、このゴール下の攻防を制すことはゲームに大きな影響を与えます。この言葉を聞いたバスケ初心者の桜木は、「リバウンド王・桜木(自称)」として頭角を表していくわけで、物語の転機になったセリフでもあります。
「お前のためにチームがあるんじゃねぇ。チームの為にお前がいるんだ!!」(安西先生)
安西先生は、バスケの元日本選手で、引退後は大学監督として”ホワイトヘアーデビル”と呼ばれる超鬼監督でした。その大学監督時代、期待していた谷沢選手に言ったセリフです。個人技に頼ったプレーではなく、チームプレイの大切さを伝えています。残念ながら、谷沢選手は安西先生の鬼指導に反発してアメリカへ行き、アメリカのレベルについていけず、先生と連絡を取らないまま自殺してしまいます。これをきっかけに安西先生は大学監督を辞め、翔北へ行き鬼監督を封印したのです。このセリフも名言ですが、安西先生は指導の難しさを伝えているようにも思えますね。
「左手はそえるだけ」(桜木花道)
主人公の桜木花道の名言がやっとでました。桜木は、晴子に一目ぼれしてバスケをはじめた人間です。晴子が恋するバスケ部エースの流川をライバル視して、目立つプレーをしたがり、ギャーギャー言う憎めない主人公です。その桜木花道が試合終盤、今後バスケが出来ないかもしれない重大なケガをした極限の状態「ここしかない!」という場面で、冷静にこのセリフを口にしながらジャンプシュートするのです。
このセリフだけが特別重要なのではなくて、「スラムダンク」という派手な技名を冠した作品の終盤、成り行きでバスケをはじめた少年が、ここ一番の勝負の時に絞りだしたセリフであることが最高にカッコいいのです。そして、花道が放った基本のジャンプシュートからの流川とのハイタッチは最高の名シーンです。
まとめ
今回は、『スラムダンク』の名言を紹介しました。まだまだ名言はありますが、紹介した名言を見るだけでも、この作品の熱さを思い出しますね。作品は、バスケ初心者の桜木目線で進むので、バスケを知らなくても楽しめます。まだ読んだことのない人は、一度読んでみるのをおすすめします。