第29話「兵士」

前回、巨人側の勢力「大いなる意志」があって、その監視要員として人間側に送り込まれている人物がいるらしい(クリスタっぽい)。という話が司祭の口から明らかになりました。そんなクリスタたちがいるウトガルド城跡に巨人が襲ってきて…!?

ウトガルド城には誰がいたのか?

調査兵団のメンバーたちは、ウトガルド城の存在を知らなかった。ただ、少なくとも塔があって城のつくりをしているので防衛にも向いてそうだ…ということで一晩籠城をすることにしたのでした。

それにしても調査兵団のメンバーも知らない、目的も不明な城が壁の内部にある…ということが意外でしたね。人間側が自分たちの設備を把握できてないってちょっとまずいのでは。

あとは、どうも盗品なんかが補完してあったらしい。

結局誰がいたのかはわからないものの、ニシンの缶詰や酒など、比較的日持ちしそうなものが備蓄されていたので、長期戦を想定していたんだなってことはわかります。

また、後半で出てくる砲台があることから、防衛戦を想定して作られたんじゃないかとも考えられます。壁の近くにあったことを考えると、壁を破ってきた敵を迎え撃つため何じゃないかと予想。

防衛のために巨人狩りをする調査兵団(;^ω^) ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

コニーの母親が巨人…?

そんなウトガルド城で一晩すごすことにした西班と南班。

コニーの家に寝そべっていた巨人は、コニーの母親に似ていたらしい。しかもその巨人がコニーに喋りかけようとしたんだ…と、コニー本人の口から聞くことができました。

つまりコニーは、自分の母親が巨人になったんじゃないかと言いたげ。

そしてそれを笑い飛ばしたユミル。あえて本筋から話題をそらそうとしたファインプレーでしたが、見方をかえれば、何かを知っていたからこそああいう行動に出たのではないか…とも取れるよね。

コニーの話を反らそうとするユミル ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

まさかの巨人化!結局ユミルは何者なのか?

そんなユミル。「ニシンの缶詰があるぜ」って言ってライナーに渡したんだけど、ライナーはその文字を読めなかったらしい。

「おまえ、よく読めたな」って言葉をライナーが口にしたときの2人の顔が…。

このやり取り。可能性としては2つあって、ユミルが古代か外国の文字を読める特別な存在だったのか、ライナーがユミルは怪しいと思ってカマをかけたか、どっちかだろうね。

いずれにしても、この一件でライナーがユミルの存在に何か疑問を持ったことは明らかです。2人とも生き残るかどうかは別として。

そして、そもそもなぜ巨人は夜間に、しかも一晩だけ夜を明かしていたこのウトガルド城を目標に、攻撃を仕掛けてきたのでしょう?

端的に言って、こっちの行動が筒抜けになってるんじゃないかな。

ユミルは最後の最後で巨人化したのでした。クリスタが「大いなる意志」の監視要員だったはずなのに、むしろ監視要員はユミルだった…!?

ユミルの巨人化 というか104期は巨人のバーゲンセールかw ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

クリスタの姿が健気だった

今回もっとも癒やされたのは、ライナーが負傷したときの一幕でしょう。

コニーをかばって、ライナーが巨人に噛みつかれたあのシーン!見てるだけでめっちゃ痛かった。

それを治療するクリスタの姿がすっごく健気でした。か弱そうにみえるクリスタだけど、酒で傷口を消毒して、自分のスカートの布で傷口に包帯代わり。

その姿を見たライナーは思わず「いや、助かる(結婚しよ…)。」って言ってましたが、あれと同じ感情を抱いた視聴者は多かったはず。

ちなみに、ユミルも同じ感情を抱いたようで(?)。ユミルが「そう言えば私も擦りむいたんだが」とかアピールしてたのが笑ってしまったww クリスタちゃん大人気。

クリスタちゃんの治療 ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

戦闘シーンがやはり圧巻!

今回もっともハラハラしたのは、塔に集まってきた巨人をたった4人で蹴散らした調査兵団の兵士たちでしょうね。

ゲルガーやナナバたちが奮闘していた。4人だけでほぼすべての巨人を相手にしたのは圧巻の一言。

ただ、やっぱり多勢に無勢。ガスも切れて刃も欠けて、もう動けない…。

そんなときに遠方から獣の巨人が馬や巨石を投じてきて、さらに巨人の集団が狙ったようなタイミングで押し寄せてきて、結局4人とも死んでしまったのでした。

絶対酒飲みたいマンだったゲルガーさんは哀れだったとしても、ナナバさんはめっちゃかっこよかったのに最後あんな死に方だったのが直視できなかった

好きだったんだけどな、あのお姉さん。

多数の巨人を見て絶望顔のナナバさん ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

第29話の「現在公開可能な情報」

>ウトガルド城
いつ建築されたかも不明の古い城塞跡。内部に大砲なども備え付けられており、高い防御力を誇ったものと思われるが、何を戦うことを想定していたかさえ分かっていない。

結局、ここに立てこもることで守りを固めることができたし、巨人の攻撃から実を守ることもある程度できたわけですが…。それが今回は格好の標的になってしまった格好です。

ふりかえりと今後のストーリーについて

ユミルは何か事情を知ってそうだとは思ってたけど、まさか巨人になるとは思わなかった…。

そして調査兵団の4人がやられて、絶体絶命。

確かエレンたちがウトガルド城に向かっていたので、援軍が来るのも時間の問題かとは思うけれど、それまでユミルの巨人1人でどれだけ持ちこたえられるのか。

ここ数話は、すっかりエレンたちというよりも、クリスタやユミルたちの方にスポットが当たっているよね。こっちサイドの話もそれはそれでおもしろいので深掘りしてほしいなって思いますね(≧∇≦)/

次回はクリスタとユミルの過去回。そしてクリスタも過去の自分をかなぐり捨てるようで…!?

奮闘したが結局は死んでしまったゲルガーさん、ナナバさん ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会