『昭和元禄落語心中』アニメ2期11話感想 死後の世界、今だから話せること

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前回のおさらい

火事の中から救出された八雲師匠は一命を取り留めたものの、寄席は全焼してしまった。一方、小夏と八雲師匠の2人は過去を受け入れ、ようやく2人の関係は新たな局面へ。小夏は八雲の弟子になったのであった。

昭和元禄落語心中 第11話

八雲師匠は死んでしまった。しかし死後の世界ではみよ吉や先代の助六と再会し、三途の川を渡るまでの時間を楽しむこととなった。そして生前の集大成として一席かけることになった八雲の落語は…。

さようなら、八雲師匠

前回、いかにも「お迎えがきた」という感じで現れたのが先代の助六でした。八雲師匠の親友の彼が現れたわけです。そして「おめさんは死んだんだ」とアッサリ告げてしまいます。

死んだ? ©雲田はるこ・講談社/落語心中協会

どうやら小夏と話していたあとに急に容態が悪化したらしく、万策尽きて死んでしまったんだと。しかし家族には見守られて逝去したんだからやっぱり菊さんは幸せなんだろうなあと思いますね。

助六はまだ成仏していないみたいですが、ともかく彼が「ひ、ふ、み」と数えると2人とも若返りました!幼いころの初太郎と菊比古です。こちらの世界ではいつの姿にだって簡単に変化できるみたい。

老体では少し歩くのもヒーヒー言ってた八雲師匠でしたが、若返ると「ひとりで歩けらあ」と急に強気に、初太郎の手を振りほどきます。そう来なくっちゃあ菊さんじゃない!!

地獄の沙汰も金次第

あの世に行くためには三途の川を渡らなければ行けないらしいんだけれども、そのためにもお金が必要なようで。そして案の定お金がないのが信さん(助六)でした。団子を食べる程度のことでも菊比古に「たかり」ますw

この場所はあの世とこの世の間の場所なんだそうで、みんな現世への名残惜しさがある様子。露店があって、かなり賑わっているように見えますねw

露店が多い ©雲田はるこ・講談社/落語心中協会

ひとっ風呂あびていくか!

信さんの提案で菊さんと信さんはひとっ風呂浴びていくことに。こんなところに銭湯があるのは、三途の川を渡る前に身体をきれいにするためなんだとか。そして信さんはみよ吉とここでケンカして別れたらしいですw

風呂に入ると2人の姿も幼少期から青年期へと変化します。なんでかというと「子供には風呂の良さがわからねえ」からなんだそう。そう言えば初めて2人があった日もこうして風呂に入ってましたよね…。

「はー極楽ごくらく」という信さんに対して「極楽にはまだ早えだろ」と返す菊さん。なにそれ死後の世界ジョークですかw

信さん、菊さんが入浴 ©雲田はるこ・講談社/落語心中協会

信さんのお腹には古傷が。これは旅館であのときみよ吉に刺された傷なんでしょう。信さんいわく、彼女は包丁を持って「死んでやる!」といつも言っていたそう。それがあの日に限って転んでしまったんだそう。2人が死んだのはそれが真相でした。

また、小夏を引き受けてくれてありがとう、と珍しく信さんも菊さんに対して本音を言っています。菊さんは「結局1人になりきれなかった」とくやみましたが「それも人間らしくて結構けっこう」と信さんは笑い飛ばします。いいコンビだよほんとに。

みよ吉と死後に再会

風呂から上がった2人は、信さんの提案で、吉原みたいな場所に行くことに。そこでみよ吉とも再会します。「このボンクラ!」と、相変わらず信さんに対して厳しいみよ吉w

「旦那なんて愛想ふっても一文にもならない」とぶっちゃけた言葉を出す一方で、菊さんとは夫婦にならなくてよかったのだとも言います。いわく、旦那の嫌なところばっかり見えるから。

菊、信、みよ吉、3人がまた楽しく再会できるなんて ©雲田はるこ・講談社/落語心中協会

「人間なんて1人で生きてられっこない」というのは、みよ吉が言っていた言葉でもありましたが、同時に菊さんも人生を通じて感じたことでしょう。

そして「お金やるから飲んできな」と半ば「追い払われた」信さんでしたが、飲まずに2人の話が終わるのを待っていました。信さん、優しいんですね。みよ吉の言うように「バカ優しい」のかもしれない。

名人揃いの寄席

現世を去ったものが集まる世界。それは人間だけではありませんでした。建物もやってきている様子。つまり先日全焼した寄席もこっちの世界に来ているんですw

そしてそこで一席やる噺家も昔の名人ばっかり。それはそれはワクワクする寄席です!もちろん「八代目 有楽亭八雲」の名前もあり、そこには「本日来演」とまで書かれています。菊さん、これは逃げられない!

まずは先代助六の出番。

そして「1人だけ聞かせたい人をこの世に連れてくることができる」座布団まであるんだそう。信さんが呼んできたのは、やっぱり小夏でした。

枕の部分では、この素敵な寄席が全焼してこの世にくるんだから現世のものをどんどん燃やしてやりたいな、とカラカラと言い放つ助六節は相変わらず流石だなあと思いましたw

かけたのは「二番煎じ」。これには小夏も大喜び。

先代助六の二番煎じ ©雲田はるこ・講談社/落語心中協会

「八代目 有楽亭八雲」としての集大成

菊さんは助六の後に落語をやるのをためらいます。温まった場が「シラケちまうよ!」とも言っていた。しかし生前に積み重ねた功績は偽物ではない。この場面では2人のやりとりがマンガカットになっていたのがとっても印象的でした。

「菊比古」ではなく「八雲」として、姿を変えて登場。そして座布団の上に座っていたのは信之助でした。八雲師匠は、本当に彼のことを大切に思っていたんだね…。

そして彼が大好きだった「寿限無」をここでやることに。「どういう名前をつける下で人生が変わることだってある」という枕にも八雲師匠なりの心遣いが感じられました。

それから最後の「南無阿弥陀仏は余計だよ!」というのはあの世ジョークなのかもしれませんねw

こんな笑顔の八雲師匠は見たことないw ©雲田はるこ・講談社/落語心中協会

松田さんが船頭だった

そんな感じで、三途の川を渡る前の「死後の世界」を満喫した八雲師匠でした。しかし川を渡るとなればいよいよ最期のときは近いわけです。

そこに三途の川を渡る船頭として現れたのが松田さんでした!最後の最後まで「師匠のお見送り」を勤め上げた松田さん、本当に好きだ…!

「楽しうございましたか?長い間お世話になりました」というのは、松田さん本人の心からの声だったことでしょう。

船頭の松田さん ©雲田はるこ・講談社/落語心中協会

ふりかえりと今後のストーリーについて

めっちゃいい話でした…!死後の世界をこんな風に前向きに捉え、古典落語との交差点も感じることができて、とってもよかったです。

八雲師匠の方の物語はこれで終わりなのでしょう。みよ吉とも先代助六(信さん)とも、しっかり腹を割って話すことができました。最後に落語やったシーンと、松田さんが出てきたシーンはマジで泣いた。

さて、あとは現世に残された人たちがどうなるか、そっちの決着が12話で描かれるんだろうと思います。

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